白鳥の死に武士道を見た

　　　　　　　　踊りながら死ねる、それがperfect death.　

　私がNONESのスタジオで死ねるとすれば、金も名誉もいらない、

　　　　　　　　　　　　完璧な「空」

　　　　Dancing the White Swan and the Black Swan.

人は誰も主役を演じたがる。

白雪姫を、白鳥を踊ってみたい。

白いものは好きだ。

しかし、白い光は必ず黒い影を落す。

理想の喜びを知るのは、現実を通るに限る。

理想と現実の両面を捉えるディベートから逃げるな。

ディベートは究論。真理（the moment of truth）

という一瞬に命を賭けて

相手を倒そうとせよ。

しかし、倒せなかった。　　　もう一度、　　　　また敗れた。

くやしくて泣く。

それでいいではないか。

武士道には、どこか「死」が見え隠れするロマンと美意識がある。

白鳥の湖を踊るプロダンサーは、床に倒れたときには死ぬのだ、

という。

プロのトレーナーは言う。「そこで死になさい」と。

　　　完全燃焼！　　　　Perfect death！

完璧を求めるサムライの意地と一脈を相通じる何かがある。

最大の敵は自分自身なのだ。