フィンランド 30代女性首相 ”Sanna Marin” | すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

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フィンランドの新首相に34歳の女性が選ばれました。

2019年12月クリスマス前に、フィンランドで34歳の女性首相が任命されました。名前は、サンナ・マリン。世界最年少の首相として、クリスマスプレゼントのパッケージをオープンする時の驚きと同様のサプライズが報道されました。

5つの政党から成る連立内閣の党首全員が女性で成り立ち、フィンランド政をリードする政治が始まります。内閣を形成する大臣の男女別構成は、女性12人、男性7人であります。

彼女が発表した今年初めの斬新な憲法提案は、労働時間の縮小で、週4日制、さらに労働時間6時間という提案で、もしこの案が成立すると、企業側の意見は別として、失業率の低下と、労働に集中する環境の作り上げ可能化を目指し支持派は強く存在する。すなわち現在の従業員の仕事量を減らし、その分を失業者へ分ける意図であり、そして小時間内の仕事勤務で集中力の倍増を狙う法案であります。スイスでは、近い未来、ロボット労働力のおかげで、労働者数の減少、その見返りは、ロボット労働力からの利益を福祉事業へ回し、誰でもが、3000ユーロの(30万円)以上の収入を無職でも受けることになると発表しています。

社会仕組みに障害の生じない実現性のある法案であります。日本の場合、もし不透明な税金の出費が透明化され、国民へ福祉として買われるように操作されれば汚職のない政治が成立し、税金の本当の意味である、国民のために分担される事になることです。日本の国家予算には、特別会計という、一部秘密の様な場へ税金が注ぎ込まれ, その出費の不透明さは、最近報道で耳にするようになりました。

サンナマリン首相の話に戻りますが、公表されている話があります。サンナマリンは、母とその同性パートナーとの間で育だった子供で、その異様さが新しい思考力を育ちあげているかもしれません。同性愛志向は、広くフィンランドの社会で認識されており公式化されており、同性愛家族に福祉制度が当てはまる法律で保護されています。彼女の子供時代に同性愛の母親たちの家庭で普通と違う自分の家族について話すことができなかったと語っています。その時代には、同性愛家族は、まっとうな家族と社会では認められていなかったのです。 現在、時代変動は速さを増し、フィンランドで同性パートナー登録制度が始まったのは2002年、彼女が17歳の時です。18歳以上の同姓カップルが役所で登録可能になり、財産と相続に関して、公式に異性婚と同じ法的権利を得る制度が立ち上がりました。

この例は他の政治家にも当てはまり、男性同愛を明らかにしている政治家の活躍も話題になっています。彼は、次回の大統領選挙の強力な候補者とみなされている程です。



ヘルシンキの中央駅付近に広がる、1970年から始まった都市計画には、アルバーアールト設計のフィンランディアハウスの建築から始まり、素晴らしいヘルシンキのイメージを創作する建築が現在立ち並んでいます。その地域の大通りの反対側に国会が建ち聳えています。この一画には、議員が宿泊できるマンションの設備があり、さらに国会の隣には、小国会と呼ばれる、議員のためのガラス張りの仕事のできる設備が整ったオフィス建物もあります。写真のアングルは、近代美術館キアズマから撮影した国会の全貌。通りの下にある小さなトンネルは、以前線路が長く続いていた場所でただの汚れた空き地でしたが、今では散歩やサイクリングに適した歩道に変貌しました。キアズマの建つエイリアには、最近の建築プロジェクトで建ち上がった複数の素晴らしい建築物が立ち並んでいます。話題になっている多様目的の図書館オーディ。ミュージック コンサートホール、ガラス張りのヘルシンキ新聞社など、大きな芝生のスペースの周りに広がり、その先には、湖が広がるヘルシンキ中心地の景色です。



国会の隣に建てられた、小さな国会と呼んでいる建物は、国会議員のためのオフィスになっています。

女性大臣で構成されるフィンランド国会。さらに彼女たちの年齢の若さにも驚かせられる。

大臣に選ばれた女性政治家の列で、首相の座を勝ち取った30代の政治家Sanna Marin。