フィンランドの冬の湖 | すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

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フィンランドに住むと人生観が変わります。

なぜって、静な環境には不思議な静のパワーがあり、貴方を変貌させるのです。

 

暖冬が続いたフィンランド、去年は湖は凍りませんでした。

初めての経験でしたが、今年の冬は、懐かしい冬のカムバックで、冬の美しさを再認識しました。

凍った湖を50m程歩くと岸に並ぶ夏の家、湖畔のサウナの屋根が雪を被る岸の姿が、別世界に見えてきます。

毎日見ている隣の家ですが、湖からの風景は、認識できません。

 

周りには、人影がありません。たった一人で湖に寝そべって、両足、両腕を広げ、

大の漢字を身体で描き、自分が巨人になったと想像し静かにしていると、大空の青の下で自分が小さな存在であることを感じます。

薄青い水彩で全体を塗った様な広大な景色の中で、透明な冬の空気を呼吸する度、変貌した自分を感じます。

 

写真は、2月中旬と3月中旬に撮影した写真が混ざっておりますが、空の色を比較してください。

 

2月の半ばに撮影しました.気温はマイナス10度程と記憶しています。

湖畔に広がる空は、氷点下気温と湿度に影響され、青の幻想世界を造り上げています。

 

 3月半ばに撮影した同じ場所での写真です。

プラス気温にも関わらず氷の厚さは、車でも十分に耐久出来る程の厚さです。

春が近づき、昼間の気温上昇で氷に長いひび割れがありました。これも春の訪れの知らせです。

 

 誰もいない湖の上でウィンドサーフィンをする姿が遠くに見えました.

 

湖の岸は農地で、夏場は菜の花畑の一面黄色の世界に変貌します。

なぜか湖畔ではなく、畑にサウナ小屋が建てられていました。

 

湖畔には、サウナ小屋を建てるのがフィンランドの常識ですが、ここの住人は、コーヒーをシナモンロールを楽しみながら飲み、

夏の景色と共に₁一時を過ごす望楼が雪に覆われていました。