フィンランドの驚きのトイレ | すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

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フィンランドで色々な場所のトイレを使用していると、便座などの衛生陶器に「IDO」の

記載をよく見かけます。

 



「IDO」とは、フィンランドで最も古くからあり愛されているバスルームブランドの1つで、シャワーから洗面台、便座、バスルーム家具まで、多くのものを取り扱っています。

現在はスイスのゲベリットのグループ会社となっていますが、その歴史は1873年に設立され、何十年もの間北欧で唯一衛生陶器を生産していたアラビアのヘルシンキ陶磁器工場に由来しています。

 


日本ではTOTOやLIXIL、パナソニックなどのメーカーが衛生陶器や水回り製品のほとんどのシェアを占めていますが、140年の陶磁器製造の伝統からかフィンランドではIDOの衛生陶器が多くの場所で使用されています。
日本語で「井戸(いど)」は、地下水を汲み上げる採水施設のことであり、バスルームブランドの名称である「IDO」とも何か関係があるのかなと思ったりもします。
 

また、私がフィンランドに来て一番驚いたトイレがあります。それは、フィンランド中央図書館「Oodi」の地下にあるトイレです。


そのトイレへの入り口は1階のレストラン脇にあります。そこから螺旋階段を下ってゆき階段を下りきると、様々な方向を向いた洗面カウンターがある開けた場所に到着します。



ここは男女共通(オールジェンダー)の洗面所で、その洗面所を囲むように各ブースが配置されています。各個室の扉は乳白のガラスとなっており、電気が点灯している場所が使用可能となっています。

私はこのスタイルのトイレをOodiで初めて見かけ、驚かされました。これまでの一般的スタイルの男女別々の狭いトイレではなく、共用の洗面所とすることで広く開放的な空間が実現できています。

使用している皆さんはどんな感想なのかも気になるので、また感想などリサーチしてみたいと思います。もしこのトイレに行かれた際は是非感想をお聞かせください。