先日6月25日は、フィンランドで最も重要な祝日のひとつであるJuhannus(ユハンヌス:夏至祭)の前夜祭でした。
1年で最も日の長い日である夏至をお祝いするJuhannus(夏至祭)は、多くの人が都市部を離れてサマーコテージで友達や家族と過ごします。
そして、夏至祭では湖や海、広場に大きなkokko(かがり火)をともします。夏至の夜は古来からとても神秘的なものと考えられいて、かがり火を焚いて悪い精霊を追い払い豊作を願ってきたそうです。また、若い未婚の女性が夏至の夜に枕の下に7種類の花を置いて寝ると夢で将来の夫に会うことができる、という古いおまじないもあるようです。
前夜祭及び夏至祭中は、街中のほとんどのお店はお休みにであったり、もしくは営業時間短縮となっていて、道を走る車の量や公共交通機関に乗る人の数は普段よりかなり少なかったです。例年は曇りや雨続きの夏もあるとのことですが今年は快晴でした。
しかし、しばらく晴れの日が続いていたためフィンランド南部に乾燥注意報が発令されてしまい、残念ながら今年はkokkoを見ることはできませんでした。親戚や地域の人が一堂に集まって夏の訪れを祝う様子は、日本の田舎の風景にもとても似ていてどこか懐かしい気持ちになりました。