作家鈴木剛介氏のブログ『余談ですが。』 | Heart Maker 2015

Heart Maker 2015

地球をまもり愛と平和の世界をひらくために
人間界と宇宙を調和統合する宇宙観の再生

人間脳が断捨離されて、
時間の感覚を失うと、どうなるかと言うと。
普通の人の頭の中では、
去年、昨日、今日、明日、来年・・・、
と、月日が(過去から未来へ)流れて行きます。
時間の流れが止まると、
昨日以前の記憶はなくなり、
昨日の上に今日が「上書き」され、
今日の記憶(データ)の上に、
明日の記憶(データ)が「上書き」されて行くので、
直近、朝、昼、晩、くらいの感覚しかなくなります。
昨日、今日、明日、という境界線も消える。
無駄なデータが脳に残らない。
ピダハンの、過去を憂うこともないし、
未来を気に病むこともない、
という感覚は、今なら、よく分かります。
単に今を生きているだけなので、
精神的にとても健全です。
要請されてPCのメールを使ってはいますが、
私にとっての「世界」とは、
肉眼で見て、手で触れることの出来る範囲を指します。
やっぱり、文明的には、昭和30年代の日本くらいの感じで、
ちょうど、良かったのじゃなかろうか、という気もしますが。
「世界」の広さ的に。
みんな、SNSで世界全体が繋がった、と言うけど、
じゃあ、自分が本当の危機に陥った時に、
その「繋がっている」仮想友だちの何人が、
肌を脱ぎ、身を切って、助けてくれるのか?
という問題だと思います。
仮想空間で友だちの輪を広げて行くよりも、
手の届く場所にいる人との「縁」を、もっと大切にすべきではないかと。
大国主が、私を通じて、人間社会に伝えようとしていることも、
そういうことなのではないかと思います。