日本で今をときめくブーム中の

バクラヴァ。

何枚も重なった手打ちの薄い生地(30~40層)の間にピスタチオを挟んで

澄ましバターをかけて焼き、

シロップをかけたお菓子です。

 

トルコでは昔はもっと身近なスイーツでしたが、

ここ最近ピスタチオの価格も上がっているので

高級菓子の部類になってしまいました。

生地は手打ちでなく、

機械で伸ばした生地を使ったものや、

ピスタチオでなくクルミを使っていると値段も安くなります。

 

 

先日、老舗の名店カラキョイギュッルオール

(日本ではナーディルギュルという名で銀座松屋で販売されています)

の6代目のバクラヴァ王子、

ムラットさんにご招待いただきバクラヴァセミナーに参加しました。

バクラヴァの生地は手打ちで透ける薄さ。

ここまで薄く伸ばす必要があります。

 

その理由は焼き上げてすぐに熱いシロップをかけた際に

バクラヴァ生地が厚いとふやけて生っぽい食感になってしまうそうで、

なるほど納得です。

サクッとしたエアリーな食感が命のバクラヴァ、職人技が光ります。

 

文献によるとバクラヴァが発生した当時は

甘いパイではなく塩味のものだったそうです。

 

バクラヴァ王子は

あくまでも文献として残っているものを基本として話しています。

家庭のものは文献として残されるのはその当時では難しかったため。

と冒頭にご説明されました。

 

その当時をイメージしてほうれん草とミントの入った塩味のバクラヴァ。

 

 温度や焼成時間、シロップの量は天候や季節によって出来上がりが変わるので職人が決めるそうです。

 

さすが宮廷料理人の6代目、

知識も博学です。

 

以前私がトプカプ宮殿のキッチンを見学した時、

あまりの大きさに驚愕しました。

あれほどの規模のキッチンがある宮殿は類を見ません。

だからこそトルコ料理が世界三大料理と言われる所以なんですね!

 

シグネチャーのナーディルギュルのバクラヴァ

 

 

ストゥルヌーリエという名の

ミルクのシロップのヘーゼルナッツ入りのバクラヴァ。

ミルクを使っているので日本人には馴染みやすい味かも。

 

ギュッルオールのバクラヴァは最高級品質のものを使っているので

上質な味がします。

先日機械打ちの生地を使ったバクラヴァとギュッルオールを食べ比べをしましたが、全くの別物でした。

 

ただいま日本でイベント開催中です。

バクラヴァ王子に会えますよ♪

彼は日本語を熱心に勉強中なので、是非話しかけてみてくださいね!

 

 

 

 

 

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IMG_2684イスタンブルのキッチン
トルコ最大料理学校MSAにてプロフェッショナルシェフコース卒業。

HACCP(世界基準衛生管理)取得。MSAパンコース修了。

喜代村塾すしマスターコース修了。

辻調理師専門学校通信教育 日本料理修了。

スペイン バスク・クリナリーセンター、モダンテクニックコース修了。

在イスタンブール韓国領事館韓国料理コンテストプロ部門入賞。
ル・コルドンブルーや数々のワークショップを受講。

トルコワインを勉強中。(現在ワイン国際資格WSET2)
トルコ料理教室をトルコと日本、オンラインでも開催している。