9月15日、旭堂でイヴ・アンリ先生の公開レッスンが行われたので、娘と一緒に聴きに行ってきました。午後は娘のレッスンがあって全部は聴けなかったのですが、午前の3人の方のレッスンを聴いてきました。音譜
アンリ先生はフランスのコンセルヴァトワールの教授。有名な方だがあまり演奏は知らなかったので、今回のレッスンで先生自身もたくさん弾いてくださり、その素晴らしい音色にはすっかり魅了されましたニコニコ
それにしても先生は生徒さん達に手の使い方、腕の使い方など丁寧に注意されていましたが、色々なタッチからなる多様な音色はすぐにできるものではなく、小さい時から訓練されないと先生の言うように弾くのは大変むずかしいだろうと思いました。3人の生徒さんはいずれもしっかりしたテクニックの持ち主でしたが、やはり先生が弾くと音色が違う、何とも言えない美しい音がでてくるのです。特に感じたのは弱音の美しさでした。あんなにきれいなPをどうしたら出せるんだろうと思います。
それに速いパッセージの羽のように軽いタッチなども素晴らしく、手の使い方によってあれだけ色彩豊かな表現ができるのだな、と感動してしまいました。他には各声部を弾き分ける、大事な音とサポートしている音をもっと差をつける、右と左でレガートとスタッカートになっている場合などはもっとはっきり分ける、などまあ頭ではみんなわかっているのだろうけれど、改めてそういうところをもっとちゃんと聴いている人に分かるように弾くという事のむずかしさを感じました。先生が弾くと「ああ、楽譜はそう書いてあるのだなあ」とはっきり納得できます。
本当に素晴らしいレッスンを聴く事が出来て幸せでした。またこういう機会があれば聴きに行きたいと思います音譜