音譜先日、ザラフィアンツ先生のレッスンを受けてきました。 先生とはもう20年ぐらいのお付き合いになる私。 と言ってもレッスンを受けたり先生のコンサートに行ったり・・・というつきあいなので、プライベートではほとんどお会いした事もないのだが。

 

先生はどんどん日本語がうまくなり、レッスンはすべて日本語で受ける事が出来る。 この3月まで4年間、愛知芸大の客員教授として日本に招かれて住んでいらした。 任期の4年が過ぎ、一応クロアチアへ5月に帰られるそうだ。 でもまたレッスンやコンサートで年に何回かは来日される予定である。 

 

先生のレッスンはとにかく素晴らしいので、どこか他の日本の芸大か音大で教える機会があれば、レッスンを受けた生徒は音楽家として成長する滅多にないチャンスを持つことが出来るだろう。  

 

日本では今のところ、一箇所の音大で外国人が客員教授として教えられるのは4年が限度らしい。 ザラフィアンツ先生のように日本語は堪能で、細かい表現の仕方も日本語でレッスンしていただける。 それに毎回レッスンを受けていて思うのだが、本当に丁寧に教えてくださるし、ご自分でもよくわかりやすいように弾いてくださる。

こんな素晴らしい教授をたった4年で違う人と変えるよりも、もっと長期に教授として迎えてじっくりと生徒に先生のテクニックを身に付けさせて、また次の世代に伝えていったらどうだろう。ああいう繊細な音の出し方、表現の仕方はやはりロシアの伝統を色濃く受け継いでいると思う。 短い時間ではなかなか身につかないのではないかと思う。

 

日本の音大、芸大のどこかで先生の指導される場所があるといいのに、と強く願っている。

 

 

私は今回ラフマニノフの「楽興の時」から第1番と4番を見ていただいた。4番はすfごい速さで弾かなければならないし、難しいことは確かだが、1番の方が数倍難しいと言われ、1番を中心にレッスンしていただいた。

 

まず旋律のラインをもっと出すこと、いつも言われるのだが、自分が思っているよりもっともっとメロディラインを際立たせないといけない、とのこと。 それと その旋律のフレーズを2小節で一つと考えなさいと言われた。  これをなめらかに表現するのがむずかしかった。 あとはペダリングなども注意され、旋律の歌い方、表現、どこを取っても本当に何もかもが難しい曲だし、言われた事を少しでも自分の物にできるよう今練習中である。

 

5月にクロアチアに戻られるのは寂しいが、私も次のレッスンに向けて曲を用意したいと思っている。

そして、先生にレッスンしていただいている繊細な音色、や表現力を少しでも生徒達に伝えたいと考えている。 

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