相馬圭祐オフィシャルブログ「西陽で部屋の畳が焼けていく」Powered by Ameba -620ページ目

いつも月夜に米の飯

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『~べ』



これは私の地元では極々一般的に使用される語尾です。


やばくね?→やべーべ

凄くね?→すげーべ

隣の客はよく柿食う客だ→隣の客はよく柿食う客だべ

愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない→愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないべ



こんな調子です。


それ故、同郷の人間との会話になると、『~べ』の応酬、さながら『~べ』のオリンピア。

そこに広がるは『~べ』と『~べ』の荒々しい肉弾戦。





さて、この肉弾戦という言葉。

響きが抜群にいい。


———肉を弾く戦い


格闘マンガにはもってこいの言葉。


しかし、この肉弾戦という言葉。


殊の外使い勝手がよろしくない。


何故?

それではこの例を見てほしい。





『ほう、肉弾戦か…いいだろう』





おわかりだろうか?


まずこの『ほう』、これは感嘆を表す。
驚き、感心している。

その後の『肉弾戦か…いいだろう』
これは選択の余地があることを表す。


即ち、肉弾戦以外の方法で戦える者でしか使えない言葉なのだ。




武器、兵器の使用。

それらを前提とした戦いは一般人には縁の無い話。


戦うとしたら私達は常に肉弾戦、


当たり前の事は口には出さないもの。





———使えない、



私は『肉弾戦』という言葉を使えない。






と、ここで1つ気付く。




肉弾戦という言葉を使えない世界こそ平和だと。




そしてもう一つ最も重要なことに気付く。






このブログの内容に全く意味がないということを。



写真は実家にいる猫。

名は『さくら』

まったく、肥えおって……



お相手は私、相馬圭祐でした。