いつも月夜に米の飯
『~べ』
これは私の地元では極々一般的に使用される語尾です。
やばくね?→やべーべ
凄くね?→すげーべ
隣の客はよく柿食う客だ→隣の客はよく柿食う客だべ
愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない→愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないべ
こんな調子です。
それ故、同郷の人間との会話になると、『~べ』の応酬、さながら『~べ』のオリンピア。
そこに広がるは『~べ』と『~べ』の荒々しい肉弾戦。
さて、この肉弾戦という言葉。
響きが抜群にいい。
———肉を弾く戦い
格闘マンガにはもってこいの言葉。
しかし、この肉弾戦という言葉。
殊の外使い勝手がよろしくない。
何故?
それではこの例を見てほしい。
『ほう、肉弾戦か…いいだろう』
おわかりだろうか?
まずこの『ほう』、これは感嘆を表す。
驚き、感心している。
その後の『肉弾戦か…いいだろう』
これは選択の余地があることを表す。
即ち、肉弾戦以外の方法で戦える者でしか使えない言葉なのだ。
武器、兵器の使用。
それらを前提とした戦いは一般人には縁の無い話。
戦うとしたら私達は常に肉弾戦、
当たり前の事は口には出さないもの。
———使えない、
私は『肉弾戦』という言葉を使えない。
と、ここで1つ気付く。
肉弾戦という言葉を使えない世界こそ平和だと。
そしてもう一つ最も重要なことに気付く。
このブログの内容に全く意味がないということを。
写真は実家にいる猫。
名は『さくら』
まったく、肥えおって……
お相手は私、相馬圭祐でした。