TEACCHやPECSは、お子さんが、その子らしく生きるためのツール | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

  自閉症のお子さんを育てるならば、
  親が、しっかりとTEACCHなどを学び、
  家庭で実践できるようになる必要があります。

TEACCHって、私は嫌だな。。。。っていう印象をもっている方たちは、
本当のTEACCHを見たりしたことがないからじゃないかしら。

 いろんな療育などで、
「TEACCHをしてます!」
「PECS、あ~知ってる、知ってる!」ってやっている方たちの中に、

なんちゃって、「TEACCH」
なんちゃって、{PECS」の方たちがたくさんいるのです。

私も、今まで、しっかりと学んだことがなかったのですが、
今年の4月。
PECSのレベル1の講座を受講して、
本当に、感動をしたのです。

そして、今まで、聞いたりしていた
絵カードを使うコミュニケーションというものは、

「ただの絵カードを使って伝達していただけ」というものとわかりました。


でも、本当のPECSは、違うのです。

お子さんが、自分が楽に生活できるための手段を教えていく。
人に気もちを伝えたら、
もっと、楽に生きていくことができる。
楽しく生きることができる。

そのためのPECSなんです。

今日も、PECSにトライした男の子がいらっしゃいました。

はじめは、

おもちゃを取り上げられて、奇声をあげましたが、
だんだんと、「絵カードを私たらよいのだ!」ということが
理解できてくると。

私たちと、しっかり目があうようになり、
さらには、
すっごく笑顔が増えました。

「ぼく、わかった!」

その瞬間、子どもさんの瞳って本当にきらきらになります。

PECSを実践してみると、
そんなお子さんの変化、
お子さんの気づき。

それを目の当たりにするので、
「ああ、これは本物だ」って理解できます。

決して、
「大人の価値観を押し付けて」
「大人の期待するお子さんに育てる」

そのために使うのではなく、
あなたのお子さんが、
もってうまれた個性を輝かせる。
心の中、頭の中にあることばを
絵カードを使って、100%表現する。

そのためのツールなんです。

ぜひ、
お子さんが自閉症である

コミュニケーションが苦手だったら、

小さなころから、
しっかりとお母さん、お父さんが、
TECCHやPECSを学んでください。

申し訳ありませんが、
日本は、療育機関なので、しっかりと指導してくれるということは期待できないし、
最後には、

「子育ては親がするもの」なのです。

他人は、助けてくれません。

でも、
幼児期からの取り組みは、
思春期に大きな差となって結果が出ます。

なにも、親が勉強しないで、
専門家まかせで過ごしていたなら、

そのつけは、
思春期などに大きな問題となって
出てきます。

そして、思春期の問題を解決するのは、
幼児期より、親が主体的に取り組んでられた方は、
解決もスムーズに行きますが、

なにもしてなかったら、
とても簡単に解決できない状態となっています。

ぜひ、
主体的に親が学ぶということ。

今日から、初めてください。

家族の幸せのために・・・・・





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