2012年GW山行 3/3 | おいしい山ごはん

おいしい山ごはん

僕の山ごはんはおいしく無いので山で食べた物を書き綴りながら
おいしい山ごはんを目指します。
山行記録も兼ねます


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3日目です。
この日は早起きしました。

この日は南アルプスの貴公子こと甲斐駒ケ岳(2957m)をピストンで登った後に
テントの撤収をして、歌宿までたらたらと歩いて下らないといけないのです。

その林道歩きがおおよそ2時間。
バスの時間が最終が16時なのですが、最終目当てで乗り遅れるとヤバいって事で
一本早い15時のバスに乗る予定を組んだので
13時にはテン場を出発。
テントの撤収とお昼ご飯を考えると12時には下ってこないと行けませんのでかなり早めに起きました。


3時過ぎに起床して、まだ外は真っ暗ですので
朝ごはんを食べて、先に方付けられるものはどんどん方付けます。
シュラフや寝る時に来ていたインナーダウン上下、
その他の二日間で広げ放題だった荷物を徐々にパッキングできる状態にします。

朝ごはんもパンとカフェオレで簡単に済ませます。
 

そして日の出と同時に出発しました。

ルートは双子山を超えていくルートと仙水峠から行くルートと二つありますが
仙水峠ルートを取りました。
と、言いますのは双子山ルートはまだ、全然人が入っていないらしく
猛烈なラッセル地獄になるよ!って事でした。


この日の天気はと言いますと・・・・







 
晴れ!!!


3日目にして待望の晴れです!

仙水峠に進む道で写真を撮ると

 
おや??徳ちゃんがかっこ良くみえるぞ???

前を行く徳ちゃんがやたらかっこよく写ります。
あまりに良い感じなので僕も撮ってもらったのですが


 
・・・・

ちっ・・・


仙水峠からは稜線の登りが始まるのですが昨日の仙丈とは打って変わって
非常に面白い道でした。
角度は有るし、方向的にも日が当たり難いのかガリガリに凍りついてるし(時間も早いですし)
少し登ってすぐにアイゼンを装着したのですが
かなり頻繁に前爪を使って登りました。
ほんとに楽しかったです!



 
トラバース時は結構角度も有ったりして。


駒津峰を超えていくのですが駒津峰の上部が白いな~と
 



思っていたらGWにまさかの樹氷でした。

 
綺麗です。


上部に行くと、森林限界を超えていて見通しが効くのですが・・・


 
絶景!!
左が鳳凰三山、真ん中がアサヨ峰、右が北岳です。

鳳凰三山アップ!
オベリスクもしっかりみえますし、よくよく見ると富士山もうっすら。
 

北岳アップ
やはりかっこいいな~


 

昨日行った仙丈ケ岳


アサヨ峰を登頂後に、甲斐駒ケ岳に向かいます。


 
おや???


しばらくルート観察したのですが、トラバースルートが確認できませんでした。
たしか、あの辺を斜めに横切って、あの辺を登るはずですが・・・・
まー行ってみれば解りますね。
なんて言いながら先へ急ぎました。

 



6万岩を過ぎて、直登ルートとトラバースルートの分岐点まで来たのですが・・・

 
ルート無しw


GW後半に差し掛かっていましたが、トラバースルートへはまだ足を踏み入れた人が居ないみたいでトレースが終わってました。
そういえば、テント場で昨日甲斐駒方面に行った人が頂上直下で諦めた・・・と言ってたw

このトラバースルート・・・
GPSが有るのでルートは間違えないでしょうが、おそらく踏み入ったら上部で雪崩そうです。
と言うかかなりの高確率で雪崩ますよね~と。

もう一本、直登ルートと言うのが有るのですが。
こちらのルートを僕は夏に登った事が有るのですが
結構危険だった記憶が有るのです。

もう何年も前なので、今行ったらどう感じるのかはわからないのですが
その時に、
「このルートは絶対に下りでは使うまい・・・」と思ったのです。

おそらく行けば登れるのですが、雪がまだ付いている事と
登ったら最後、このルートで絶対に下らないと行けないのです。
最悪こりゃ無理だとなったら車とテント放置で黒戸尾根を下るハメになりますし・・・

今回は頂上を目の前にして
「諦めましょうw」 と決断しました。
(なんか最近敗退が多いです。)

 
撤退地点。


実際には、「今なら絶対に行ける!」と言う根拠の無い自信と
せっかくここまで来たのだから行きたい!!!
って気持ちがかなり強くってなんども前言を覆そうかと思いました。


5年前に登れてるんだから今の君だったら余裕だって!
行っちゃえ!行っちゃえ余裕だって!
と僕の左肩でブラックぽんちよがササヤイテイルノデス。

こいつに何回痛い目に合わされた事か・・・・・w

でもここで無理して少しでも怪我したら・・・・
登山自体をやめないと行けなくなるかも・・・(主に嫁命令で)
と思い引き返しました。

でも、ほんとに何度も振り返って、ルートの確認をしちゃったし
なんか悔しかったです。


 
直答ルート直下からの景色

再び駒津峰に戻ります。


 

6万岩付近をテクテク歩いて
 
私だって危ないんだからね!


若干、危険に対する感覚がマヒしつつも駒津峰経由でどんどん下りました。



下山途中にある、仙水小屋で水を分けてもらって飲みながら
小屋のおじちゃんと話込んでいたのですが
僕らが行った時の状況と撤退したのを聞いて
「正解だよ!」と言ってくれました。

最近は少ないらしいのですが、過去のGW頃によく
あそこのトラバースルートに無理に突っ込んで滑落してしまう人がたくさん居たみたいで
あそこは滑ったら最後で絶対に止まらないらしいです。

ずーっと下の沢に落ちて、その下の大きな滝の所まで流されるので
大体そこで発見されるそうです。
こえ~・・・・

そこからは、あっという間にテン場まで下って荷物を撤収。
帰りに長衛小屋さんでうどん食って、再び歌宿を目指して林道を下りました。


バス亭で、以前に白根3山縦走した時にテント場で一緒だったおじさんと
ばったり会うと言うオマケ付きで無事3日間の山行を終えられました。

いやー楽しかった。
特に3日目の甲斐駒はめちゃ楽しかったです。
今年絶対にもう一回甲斐駒へは登ります!




おしまい。