薬剤 の 最終散布 | 減農薬のりんご栽培

減農薬のりんご栽培

(木村秋則氏の自然栽培に近づくために)


9/5  第8回 散布

慣行栽培 4反歩    


殺菌剤 ストロビー

殺虫剤  フェニックス

展着剤  アクロス



9/6


JAS有機栽培ベース 1反歩


殺菌剤  コサイド 3000 (水酸化第2銅)

固着剤  ペタン V     (パラフィン ワックス)



昨日 土曜日は深夜・早朝の雨もなく、無風のベストコンディションでした。

慣行栽培園は 例年9月中旬を最終散布としています。
秋映もありますが、9/20以降の収穫ですから 2週間経過しますので、残留問題は生じません。

仮に10日を過ぎる散布日程の場合は、収穫が近づいてますから慣行栽培園の秋映には散布しません。


JAS有機栽培ベースの園も、今回で一般薬剤の使用は最終回となります。



* ふじ

9月下旬と10月上旬に食酢散布を予定します 


慣行栽培園のふじにも、今後もし多雨ですと病気発生の怖れが大ですので、天候により食酢を追加散布します。



* 紅玉


2-3日中に落果防止剤を手散布します。

1本のみで300個程度ですから、手散布で一つ一つの実の つる にかけます。

成分はジクロルフロップ、または、ナフタレン酸ナトリウム など。


紅玉は、ここから糖度が加わり熟しが進むにつれ、収穫前=完熟手前のタイミングででボタボタと落果します。

つがる、紅玉、千秋、秋映(赤黒く色づくまで待つ場合)なども同様の性質です。
つがるを交配した品種は、落果の性質を伴います。

従いまして、これらの品種には収穫1ヶ月前頃に、落果防止の薬剤を散布して、つる(へた)に離層ができるのを防いで樹上で熟すようにします。

一部 20-30個には使用せず、落ち具合を確かめます。
今年落る数が少なければ、来年から不使用とします。

果たして、薬剤の一層の減少、SSなど重機械を園に入れないことで、樹の生命力が上がるなど等の効果で落果もしなくなるのかどうか?

(自然栽培に移行すると、完熟前の落果症状はなくなる・・・と青森木村さんは言っています。)



* 秋映

赤黒くなる10月10日頃まで待って収穫しますと、酸味が後退して甘いだけの 梨のような味わいになりつまらないので、私は9月25日~10月5日 迄に収穫するのが、一番味わい深いと思ってます。

その場合、早めの収穫ということで、落果防止剤は不要だといわれています。

ところが、かなり落るのを見てきましたので、昨年まで手散布してきました。

本年は、本日が薬剤の最終と決定しましたので、秋映には落果防止剤を使用しません。

早めの収穫時期ですし、黒星病問題もあり多めに実を付けさせていますので、多少の落果は許容範囲とします。

(台風や強風が収穫前にありますれば、落果防止剤を使用していると離層ができませんから、落ちにくいでしょう。
散布していないと、かなり落とされる危険はあります。)



ふじは、完熟しても落ちませんので、落果防止剤の散布は不要です。