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クレショフ効果について

クレショフ効果についてお話しします。

ソビエト連邦の映画作家・映画理論家のレフ・クレショフが
全ロシア映画大学学内で、1922年(大正11年)に
実験によって示されたものです。

「クレショフ効果」とは、ひとつの映像が、
映画的にモンタージュ(編集)されることによって、
その前後に位置するほかの映像の意味に対して及ぼす、
性質のことをいいます。

具体的な事例について説明した方が分かりやすいと思います。

クレショフは、ロシアの俳優イワン・モジューヒンの
クローズアップのカットを選び、とくに無表情のものを選びました。

モジューヒンのカットを3つ用意し、3つの異なる映像を前に置きました。

第1のモンタージュでは、モジューヒンのカットの前に、
スープ皿のクローズアップを置きました。

第2のモンタージュでは、スープ皿のかわりに、
棺の中の遺体を置きました。

第3のモンタージュでは、かわりに、
ソファに横たわる女性を置きました。

それぞれの連続写真を見た後で、俳優(モジューヒン)が
あらわす感情を、観客は特徴を述べなければならないとします。

第1では空腹を感じ、第2では、悲しみを感じ、
第3では、欲望を感じました。

クレショフ効果とは、1つの画像や写真が
映画的に編集されることによって、
その前後に位置する他の映像の意味に
対して及ぼす性質のことを言います。

前後の脈絡がない映像や写真の羅列であっても、
人間は前後のつながりを無意識に関連づけて意味を
解釈してしまうことがあります。

さて、それが演技を行う上でどう関係するのでしょう?
カンタンに言えば、
「映像演技では表情を動かして感情を表現する必要はない!」
ということです。

「全く同じ表情」のカットでも、
その前後に挿入されるカットによって
「全く違う感情」が表されているように
観客には感じられます。

つまり、編集作業による「映像言語」で、
その映像に「意味」が付け加えられるので、
俳優が必要以上に表情を動かして
説明しようとするのは「やり過ぎ!」なのです。


俳優にとってこの知識は、演出効果云々というより、
「何もしない勇気」を支えてくれる礎になります。

最近の俳優さんで言うと、
たとえば、向井理さんや江角マキコさんなんて、
まさに素晴らしい「クレショフ効果演技」です。

「何もしないこと」こそ、最も力強く深く伝わるのです!
いつも言う、「秘すれば花」ですね。

もちろん「表情だけ」、何もしないのですけどね。

それ以外はいろいろ準備と工夫が必要です。

テンパった撮影現場で、素晴らしい演技をするための
「何もしないコツ」とはなにか?

そこにこそ、とてもシンプルですが
一度はまってしまうとなかなか解くことができない
「演技の謎」があります。

そのように抱え込んでしまっている
「先入観」や「固定観念」を取り除き、
自由にひらめいて演技できるようにするためにレッスンは存在します。

それには、「理論と実践」そのバランスがとっても大切なのです。

この「クレショフ効果」なんて、
映画理論を学ぶ人にとってはまず最初に学ぶ「常識中の常識」ですが、
俳優はほとんどと言っていいほどそれらの基礎知識を知りません。

レッスンでも演技において重要なそれらの基礎知識のいくつかは
常に取り上げて解説していますが、
もし迷路にはまって身動き取れないと感じたなら、
一度「映画理論」を学んでみるといいと思います。

あっさりとその場の「正解」が
見つかって気楽に演じられるようになるかもしれませんよ!

映画監督さんが俳優をやる場合、
とても軽やかに演じられているように見えます。

それはそういう「結果としての正解」が
そこに見えているからです。

技術的に壁にぶつかったときは、
まず基本的な「理論」を学びましょう。

自分が見過ごしていた「とてもシンプルな正解」が
そこに見つかるかもしれません。

20年ほど前から流行っている手法で
いささか古い印象もありますが、
名刺やWebサイトに満面の笑顔の営業マンの写真を
掲載することがよくありますよね。

「この人になら電話をかけてみてもいいかな」と、
安心感を抱いてもらうためなのです。

これは、Webコンテンツでも同じことが言えます。
使用すべき写真の組み合わせや順序を間違えると、
正しいアピールにならないことがあるので注意が必要です。

クレショフ効果を営業に活用してみましょう。

あなたがお客さまだったとします。
会う前に、営業マンの写真入りの手紙が届きました。

その写真ですが、無愛想なものと笑顔では、
どのような違いがあるでしょうか。

無愛想な表情の営業マンは
《とっつきづらい人だ》と思い、
笑顔の営業マンは《感じのいい人だ》
と思うのではないでしょうか。
 
お客さまと会う前からよい印象を持ってもらえれば、
その後の営業活動は非常に楽になります。

とはいえ、感じのいい写真を撮るのは
難しいという人も多いと思います。

先日、ある60代の社長さんとお会いしたときのことです。
うれしそうに写真入りのハガキを見せてくれました。
ハガキには、うれしそうな社長さんと赤ちゃんが
一緒に写っていました。

私「お孫さんですか?」
社長「そうです。かわいくてしょうがないんです」

この社長さんはかなりの強面です。
しかし、お孫さんとの写真は別人のようです。
にこやかで、とてもいい表情をされていました。
このハガキをお客さまに送り、好印象を持ってもらったようです。

事前にお客さまによい印象を持ってもらうためには、
いい写真を載せることが大切です。

「なかなか笑顔が作れない」、
「自分だけではどうもインパクトが出ない」という人は
赤ちゃんやお子さんと一緒に撮ってみてはいかがでしょうか。
ペットなども効果的だと思います。