Jonny Cuetoのトレードについて | RoyalBlueに染まるとき

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Kansas City Royalsとその傘下チームのことを中心にMLB、MiLBについて書いていきます。

ブログ移転しました

Twitterでの更新通知もしなくなった、このブログを誰が見ている人がいるのかどうかわかりません(苦笑)が、のんびりとブログのほうは更新していこうと思います。


さて遅くなりましたが、前のブログでトレードについて触れた時にCuetoの事は書きたい事がたくさんあるので別でブログ書くと言ってましたので、それの続きです。


では、もう一度トレードの内容を確認しましょう。

○KC獲得(CIN放出)
Jonny Cueto(RHP)

○KC放出(CIN獲得)
Brandon Finnegan(LHP)
John Lamb(LHP)
Cody Reed(LHP)


昨シーズンはJames Shieldsがエースとして先発投手を引っ張っていましたが、今年は開幕からエースがおらず、エース級の活躍を期待されたVenturaも乱闘騒ぎを起こしたり負傷降板したり、マイナー降格も経験するなど、踏んだり蹴ったりの結果で未だに不安定な投球が続いており、期待されていた物とは程遠い結果になっています。

8/8現在、Volquezが全ての部門(勝利、防御率、イニング、WHIP、奪三振、被打率など)でチームトップの成績を残しているものの、実績からしても"エース"と呼べる選手ではなく、真のエース獲得が必要でした。

そこでチームが白羽の矢を立てたのがこのJonny Cuetoです。
Cuetoは説明するまでもない、MLB屈指の先発右腕ですね。

今オフにFAとなるため、デッドラインの主役になると前から言われており、獲得を目論んでいたのがロイヤルズの他には、ヤンキース、ブルージェイズなどがいたとされています。

そんな中、ロイヤルズは最初にBabba Starlingを中心としたパッケージで話が一度はまとまったようなのですが、どうやらStarlingがメディカルチェックに引っかかったようで破断。

しかしどうしてもCuetoを獲得したいロイヤルズはFinneganを中心とした左腕プロスペクトたちのパッケージでトレードを成功させました。


さて、この交換相手についてです。

まず初めにBrandon Finneganについて。
彼は昨年のドラフト1巡目指名の左腕プロスペクト。
昨年のポストシーズンでの快投は記憶に新しいですね。
ロイヤルズのワールドシリーズ進出の立役者の一人となりました。
しかし今季は先発転向のためにマイナーで調整をしていたのですが、全く結果を残すことが出来ていませんでした。
それでもメジャーではリリーバーとして良い成績を残していたのですが、ロイヤルズはリリーバーが飽和しているチームですので、放出しても"今シーズンの戦力"としてはさほど問題ないと踏んだのでしょうか。


次はJohn Lambについて。
彼はかつてのロイヤルズのトッププロスペクト。
2008年のドラフト5巡目でロイヤルズ入りし、順調に結果を残し2011年度のBAプロスペクトランキングでは18位とかなり評価されていました。
(このランキングではCWSのChris Saleが20位、現MIAのDee Gordonが26位ですから、比べるとどれだけの高評価かがよくわかります。)
ですが同年に受けたトミージョン手術後は球速が著しく低下、かつてのような投球が全くできなくなっていました。
それでも彼の父親と二人三脚で必死のトレーニングを続け、昨季終盤~今季は一番よかった頃と同じくらいまで球速が戻り、今季はPCLリーグトップ(トレード時)となる9勝をあげ完全復活をアピールしました。


最後にCody Reedについてです。
彼は今シーズンブレークした22歳の左腕プロスペクトです。
一昨年、昨年もある程度評価はされていたものの、結果が残せず苦しいシーズンを送りました。
しかし開幕をA+のウィルミントンで迎えた今年の彼は一味違いました。
元々評価されていたファストボールの精度が上がり、13試合でERA2.14という成績を残し、AAにシーズン途中で昇格。
AAでも相変わらずの好投を続けていました。


Cuetoは今オフFAになる投手であり、ポストシーズンを含めても3ヶ月しか使うことのできない投手にプロスペクトを3人も放出してしまっていいのか、という声もありますが、私はこれでいいと思っています。

というのもAlex Gordonが来年もいるかわかりません(プレイヤーオプション12.5M)し、Moustakas, Hosmer, Cainらが覚醒し、アリーグ中地区を独走してる今年が本当に勝負のシーズンだと私は考えているからです。



今年は絶対に地区優勝&世界一にならないといけないシーズン。
野球界完全制覇への重要なピースがひとつ埋まりました。