不織布バックへの印刷加工 | シルクスクリーン一筋38年の職人ブログ-寺田スクリーン

シルクスクリーン一筋38年の職人ブログ-寺田スクリーン

シルクスクリーン一筋38年の職人です。
(有)寺田スクリーンで38年間シルク一筋で頑張っています。日々の印刷風景や印刷物を写真でアップしていきます。
よろしくお願いします。

 

不織布バックへの印刷依頼がありました。

表側のポケット部分への名入れ、ロゴマークの印刷加工です。

 

この不織布バックへの印刷加工は1色印刷のみで受けています。

形状が一定ではない縫製された製品のため、

角宛てで位置決めができないバックだからです。

 

シルク印刷の場合、1c目を印刷して乾燥後、2c目を印刷します。

Tシャツ印刷のように台に固定して1c目の印刷後に、

台に固定したまま強制乾燥、そのまま2c目の印刷に掛かれる!

というような印刷方法ではありません。

 

印刷台で1c目を印刷した後は乾燥ラックへ一度移動して乾燥後、

再度印刷台へ乗せて2c目を印刷しなければなりません。

 

この再度印刷台へ乗せる時に同じ位置へ乗せることが難しいため、

2c目が1c目に絡むデザインの場合は位置合わせが合いません。

 

1c目と2c目が離れている場合には多少のブレが発生しても

問題なければ印刷加工は可能です。

 

今回の印刷は不織布バックのポケット部分への1c印刷です。

 

ポケット部分へ下敷きを入れて平らな状態にしてから印刷に掛かります。

この下敷きを入れない場合は印刷がうまくできません。

 

縫製をたくさんしてあるバックなので凹凸があり平らではないからです。

他の部分への印刷の場合も平らにする方法を考えないと

シルク印刷は難しくなるため工夫がそのたびに必要になってきます。

 

印刷方法は手刷りの作業代で行いました。

風呂敷と違って形状が安定していないバックの場合は

印刷圧を自由に変えられる手刷りの方が応用が利くからです。

 

200枚の名入れにごごいっぱいの時間が掛かりましたが

何とか満足できるロゴマークを印刷することができたのでよかったです。

 

シルク印刷、名入れ印刷、小ロット、中ロットは得意中の得意です。
小ロットは手刷りが主で中ロットは機械刷りで、
大ロットはもちろんシルク印刷機<650x900>で印刷しています。


<有限会社 寺田スクリーン>
<mac★retriever1.com>

お問合せ、お待ちしております。