{12799CA7-AF69-4E25-AFDF-14951FB5DA52:01}



昨今のJBDFの政治的争いは、幕末に似てると思います。
JBDF本部に対して、離脱した東部総局と西部総局は、さしずめ “江戸幕府” に対する “薩長同盟” でしょうか?



そして遂に東部の主催による新しい全日本戦が行われることになり、この週末は会場の東京・後楽園ホールに行ってまいりました。



{6FF1535A-3F17-4CE0-9EB6-6CEF45C9DDF7:01}



試合名は全日本オープンダンス選手権。
通称、"The Open"。
出場選手は、いつもの全日本戦だと200組前後だったのが、昨日は160組ほど。



それでも、全国の主だった上位級の選手が、いつもの全日本戦とほとんど変わらぬ顔ぶれで参加でした。少なかった一番の違いは、北海道と九州からの参加がごくわずかだったことかと。
また、スタンダードの全日本ファイナリストは3組が欠場でした。ただしそれ以外のトップ選手は、ほぼ全員が勢ぞろい。



となると何が起こるかというと、空いた「全日本ファイナリスト」の座を目指して、全ての選手がこのチャンスに対してチャレンジするという、実にエキサイティングな試合となりました!
ちなみに、来年のセグエ(JBDFのスーパージャパンカップに代わる試合を、東部と西部が開催するそうです)の出場権も懸かっています。
そりゃ、誰でも、がぜん燃えます。



{11D08845-145A-48DA-AC4E-BFDB5398F5E7:01}



歴代の全日本チャンピオンがずらりと並ぶ審査員陣。
会場のチケットは早々に完売。
満員御礼、興奮のるつぼとなった後楽園ホール。
なんだか、新しい時代の幕開け(Open)に感じました。



私たちは2月のムーア杯で初めてこの後楽園ホールで踊ったとき、自分のルーティンがフロアサイズに合ってなくて(五月山体育館の半分くらいの広さで、しかも正方形です。長辺のLODが無いのです)、なかなか流れに乗れませんでしたので、今回はこのフロアサイズにルーティンを作って、入念に準備して臨みました。



{55020607-5091-4E23-9162-F177B730A879:01}



結果は、4次予選ベスト48まで(167組中、38位)でのフィニッシュでした。
うーん、今回は24も狙えるかと思ったのに!
残念ですが、それでも今回は流れをつかんで、攻めて踊っていけた感触はありました。
コーチャーの先生方からもいつになく「良かったよ!」とか「なぜいつもこういうダンスをしないんだ!」とお褒めの言葉をたくさん頂きました。



でも冷静になって考えたら不思議なものです。
これまで全日本は苦手意識があって、どんなジャッジメンバーであっても、なぜかいつも48にあと1,2点届かないというのが定番でした。東部の審査員からはなかなか点がもらえず、あまりにも毎回、毎回そうなので、トラウマのように思っていました。
でも、今回は自分でもなんだか48に残った時も、それが当たり前、今日はまだまだこれからという気分で、何の感激も疑問もなかったし、次のラウンドでもごく普通に、全力でチャレンジして行けたように思います。



{5D4EB333-FCA2-4CBD-96EC-89BDE025FE90:01}



これまでの全日本のコンペとは、多少の揺れはあれど、なかなか成績の変動というのは起こりにくい…。まあ、もちろんそれが実力なのだろうけど、よほどの飛びぬけた実力や、海外の実績を上げないと、なかなかひっくり返せないのが実情のように感じます。
例えば審査員の先生にも全日本戦独特のプレッシャーみたいなものがあるんですかね?実績のある選手を外すわけにはいかないとか。



でも、このThe Openのスタンダードでは正直、そういう空気は感じませんでした。
昨年の全日本ファイナリスト、セミファイナリストでも48くらいで落ちた選手もいるし、逆に、大躍進で一気にファイナルへ駆け上がった選手もいました。24に残った西部の選手も過去最多ではないかという勢いでしたし、決勝の順位も波乱含み。
そして選手も、会場のお客様も、最後まで結果がどうなるかわからないから、選手は全力を出すし、お客様も声援を送るという、ダンス競技会として「本来の」面白さがそこにはあったために、会場が一体となって盛り上がっていたように思うのです。



{53D51392-2C10-4EB4-A8E2-5905788DFBB9:01}



昔あるプロ野球選手が「グラウンドには銭が埋まっている」という言葉を発されたそうです。
私は、ダンスフロアには夢が埋まっていてほしいと思います。
その日、最高のパフォーマンスをした人が、良い評価を得られる。
ただひたすら、それを忘れないようにするだけで、人々が感動し、ダンス人気が上がって、ダンスの振興になっていくんじゃないでしょうか。ダンスには、その力があると思います。



幕末騒乱ほどに混乱する日本のダンス界ですが、この試合が新しい日本の夜明けとなりますように。
次の試合は来週、大阪南港で行われる全関西です。10月24,25日にもこんどは京都で全日本の試合が行われるので出場します。ぜひ応援に来てください。



{7D712671-0FB2-44D3-B708-622557774C64:01}