日曜日は、春の選手会パーティーでした。
古典というのは素晴らしいからこそ長く残っているわけであって、その曲が何が素晴らしいのかを深く知ろうとすること、それもまた、ダンスの深い表現につながってくるのではないでしょうか。
例えば歌詞の意味を知るのもそのひとつ。
That's Entertainment (一部抜粋、個人的に意訳)
Everything that happens in life can happen in a show
人生で起こることはショーの中でも起こる
You can make 'en laugh, You can make 'en cry
笑うようなことも、泣きたくなるようなことも
Anything, anything can go....
ほんとになんでも起こり得るんだ
That's Entertainment!
これこそが、エンターテイメントだ
The world is a stage,
The stage is a world of entertainment
世界のあらゆることがステージ上にあり、いわばステージこそが世界なんだ
それがエンターテイメントの世界だ
「ステージ」を「ダンスフロア」に置き換えたら、まったく同じですね。
お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。
役員の皆さま、お疲れ様でした。
そしてご出演頂きました生徒様、ありがとうございました。
本番はばっちりの演技ができました。
私にとっては、これが最後の春の選手会パーティーになります。
とはいえ裏方のお手伝いだけで、プロ競演への出演は、辞退させていただきました。さすがに引退宣言したので、踊るのは変かなと。
結局最後まで、五賞には手が届きませんでした。
でも、ずっと一緒に競ってきた濱田先生や工藤先生、彼らも新人賞~敢闘賞(B級までのトップ通過)は無いですが、A級になって10年くらい経って、全国区の結果を出して受賞されているのを見ると、なんだか、嬉しいんですよね。
普通、下位級でトップ通過してきた選手ほど、その後も活躍するような気がするじゃないですか。でも現実は、そうとは限らない。
A級になってからの表彰というのは、西部のクラス戦ではなく全国で評価されるダンスなのかどうかという観点に変わるわけで、高いハードルですが平等にチャンスもあります。そこであきらめず成長し、結果を出すってのが、どれだけ凄いかってことです。
業界内色々ありますが、私たちプロダンサーってのはなんだかんだで夢のある職業だと思うんです。変な言い方ですが青春でメシが食える立場というか、幸せな人生を送らせて頂いていると思います。
勿論、お客様の目にかなうようなレベルの高いものを見せ続けなければならない、しかも見る目ってどんどん肥えるものですし、同じレベルのものを見せ続けたら飽きられるかもしれません。そのハードルをクリアし続けなくてはならないというのは、大変なことですが。
さて、今回賛助に出てくださった生徒さんの楽曲は
「That's Entertainment」
と言いまして、曲自体は1953年の映画「バンドワゴン」でフレッド・アステアらが唄ったものですが、のちに1974年、昔のハリウッドでミュージカル映画の黄金期があったときの名作の数々をダイジェストで紹介するという企画映画が作られたときに、そのタイトルと主題歌として、この「That's Entertainment」が使われたのです。
私も、その生徒さんに、「That's Entertainment」のビデオをお借りして拝見するまで、この映画や、曲そのものは知りませんでした。
しかし驚いたのは、映画内で紹介されているハリウッドミュージカルを彩った歌は、今ダンスの定番曲として使用されている曲だらけなのです。
虹の彼方にとか、雨に唄えばレベルの有名なもの以外も、「えっ、これもそうだったの?」という曲ばかり。
普段、何度も聞き慣れたダンスCDに入っている曲というのは、それこそ若い世代にとっては「ただ単にありきたりな曲」に聞こえるかもしれません。
しかし、それは昔の映画の中で美しいストーリー、美しい俳優、美しいダンスとともに歌われた楽曲であり、それこそお客様一人一人にとっては、実際にそれをスクリーンで観たとか、ヒットした時代を思い出すといった、何か美しい思い出があるような曲なのかもしれません。
That's Entertainmentも、その生徒さんにとっては、「公開当時に母といっしょに映画館に観に行った映画」だそうです。
ならばおそらく、そのお母様はさらに前の時代、その中で紹介されている昔の名作を、まさにリアルタイムで楽しまれていたということかも知れません。そしてダンス愛好家の方には、そんな世代の方だっていらっしゃるはずですし、そんな当時の楽曲が今も使われているわけです。
そういうこと考えていると、自分が長年踊ってきたって、そのバックボーンをまったく知らずに踊ってきていたのだなあと考えると、恐ろしくもなります。
今の時代、自動車にしろ電化製品にしろ様々なサービスにしろ、どんどん新しいものが出て、古いものは忘れ去られていく。
でも、そこで「新しいものこそすばらしい」というのは大きな勘違いであるわけです。
そういうこと考えていると、自分が長年踊ってきたって、そのバックボーンをまったく知らずに踊ってきていたのだなあと考えると、恐ろしくもなります。
今の時代、自動車にしろ電化製品にしろ様々なサービスにしろ、どんどん新しいものが出て、古いものは忘れ去られていく。
でも、そこで「新しいものこそすばらしい」というのは大きな勘違いであるわけです。
古典というのは素晴らしいからこそ長く残っているわけであって、その曲が何が素晴らしいのかを深く知ろうとすること、それもまた、ダンスの深い表現につながってくるのではないでしょうか。
例えば歌詞の意味を知るのもそのひとつ。
That's Entertainment (一部抜粋、個人的に意訳)
Everything that happens in life can happen in a show
人生で起こることはショーの中でも起こる
You can make 'en laugh, You can make 'en cry
笑うようなことも、泣きたくなるようなことも
Anything, anything can go....
ほんとになんでも起こり得るんだ
That's Entertainment!
これこそが、エンターテイメントだ
The world is a stage,
The stage is a world of entertainment
世界のあらゆることがステージ上にあり、いわばステージこそが世界なんだ
それがエンターテイメントの世界だ
「ステージ」を「ダンスフロア」に置き換えたら、まったく同じですね。
明日は東京でジャパンプレミアカップ、どんな人生のドラマが沸き起こるのか。西部選手の健闘を祈りたいと思います。