東京で行われたジャパンプレミアカップ。
新しいセグエと全日本。
聞けば満員御礼、大盛況だったようで。
ふと思い浮かんだのは、資本主義・自由経済と共産主義・計画経済の違い。
ソ連が滅んだのはなぜかというのもそうですが、自由競争の世の中のほうが競争が厳しく、勝ち負けの差も大きい。でも、その中でこそ、より良いもの、競争に打ち勝つものを目指し、新たなイノベーションが生まれ、結局は社会全体が発展して皆が豊かになっていく。
今回日本のトップダンサーには二つの道があり、少数が一方を取り、多数がより厳しい競争の道のほうを選んだ。
そして、より多くのお客様は、後者を観戦することを選ばれた。
そこに需要と供給の関係があり、結局は「神の見えざる手」が一番強いもので、かくして栄華を誇った幕張は…という事なのかと。
切ないけどね。
さて西部のトップダンサーが皆東京に行かれている間、私たちは大阪でデモでした。
立命館の先輩でもある茶原先生のパーティーに、スペゲスとしてお招きいただきました。
この週末は本来、大阪ではスタンダードの試合がある日で、ラテンの先生からしたらパーティーを開いても大丈夫と思われたのでしょう。
ところがプレミアカップ開催が急遽決まって、ゲストに呼べるプロが誰もいなくなってしまったそうで。
そんな折に、突然引退発表した私たち。
そんなご縁でお声をかけて頂きました。
需要と供給が、まさに完全なる一致。
神の見えざる手でコントロールされているようです。
しばらくぶりのスペゲスでしたが、2曲、新曲に変えました。
スローは、シュールな世界観、ザワッとした違和感、緩急差の表現を目指すのに挑戦。
ワルツは逆に王道中の王道のイメージ。
イノベーション、起こし続けなきゃね。
お楽しみ頂けましたら幸いです。
やっぱお客様の前で踊れるのは楽しいですね。
デモのあとはその日のうちに新幹線に飛び乗り、岩国へ。
新幹線からは途中、姫路城が一瞬見えました。
翌日が祖父の三十三回忌でした。
親戚一同が、ひさしぶりに大集合。
祖父は地元の市会議員でしたが、50代の若さで突然の他界。
当時幼かった私は、「優しくて大好き、だけど物凄いヘビースモーカー」だった祖父の他界のショックで、絶対にタバコは吸わないと心に決め、それが結局ダンサーになってスタミナ維持のために役立ったのかも知れませぬ。
おじいちゃん、神様になっても見守ってくれたかな…
翌日は正月に引き続き、岩国の寺内先生のお教室でレッスン。
寺内先生はじめ皆皆様方、今回もありがとうございました。
祖父とは違った形ではありますが、地元に貢献する仕事ができるというのは、本当に嬉しいことです。
寺内先生、今週末の広島大会に初挑戦されるということで、健闘をお祈りしています。
東奔西走な週末でした。
季節は春。気がつけばもう四月だ。