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夏のパーティーシーズンです。
先週末は、森ソシアルダンススクールの25周年パーティーに出席させて頂きました。
25周年おめでとうございます。ご出演の生徒さん、お越し頂きましたお客様、本当にありがとうございました。



今回はお席に座らさせて頂いたのですが、同じテーブルには田嶋武史先生・香里先生とご一緒させて頂きました。
席の割り振りは自分では選べませんから、これは何というご縁でしょう!



森教室の周年パーティーは、現役選手のプロデモは基本的に2組ずつのデュエットなのですが、実は、5年前の20周年パーティーで、私たちがいっしょに踊らせて頂いたのが田嶋先生でした。
そのときの曲は「情熱大陸」で、同じ振り付けを田嶋先生はパソ、私はタンゴで踊ったり、また途中でパートナーチェンジしたり。
さすが田嶋先生の振り付けで盛り沢山、楽しく勉強になりました。



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そう、あれからもう5年経ったというのに、軽くショックを覚えました。
5年たって、田嶋先生だけでなく、私も現役を退いています。無我夢中に駆け抜けてきて、そんなに時が過ぎたというのに気がついて驚きです。



そして、この森教室の20周年パーティーの話は、私がこのブログを書き始めてすぐのころのエピソードなのです。
最初は軽い気持ちで書き始めたものですが、色々な経験談や考え方をあけすけと書くことで、何かしら皆さまの参考(または反面教師)になればいいやと思っていましたところ、今やたくさんのダンス愛好家の方から
「先生、ブログ読んでます」
とお声を掛けて頂けるようにもなりました。



自分の考えや、やってきたことをこうやって文章にして「それで何の意味があるのか」と言われたこともあります。
だけど、何か記事をアップして予想以上にたくさんの方に読んで頂けるように、目に見えないつながりというものがこの社会には存在すると思います。つながりや共感が、自分を見守ってくれるような暖かい空気になり、それが自分にとって後押しになってくれるように思うのです。



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それはパーティーのデモに例えると、上手ければ、成績やクラスが上であれば、難しい振り付けをこなせば、必ずしもお客様がお食事の手を止めて拍手を送ってくれるわけではないのと同じです。
一見、何の関係があるのか?と思われそうなことですが…



例えば若い先生にありがちですが、たぶん先に振り付けを作って、それから曲を探したんだろうな〜というデモは、若くて元気で一生懸命踊っていても、お客様は残念ながら、あまり盛り上がってくれない傾向があると思います。
ワルツの曲のメロディーがゆったりと♩♩♩(123)となっているところに、1&2&3&の足数の多いフィガーを振り付けていたり、曲のサビの盛り上がるところでピクチャーポーズ…を途中で止めて、さっさと次に行っちゃったり。



反対に、デモ慣れしている先生を見ると、振り付け段階から「このメロディーに合うのはこのフィガー」「この盛り上がりにはこのピクチャーポーズ」と、音楽にぴたりと合った振り付けを作られている。
これが大事だと思います。



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なぜなら、見ているお客様だって耳から入ってくる音楽に「ノって」ご覧になっています。それが目から入って来る踊りとシンクロしていたら、自然と良い気分になり、拍手を送りたくなります。
しかし逆に、耳から入る音楽と、目に入るダンスがマッチしないものだったら、脳の中には「違和感」を感じてしまわれ、ダンスを見るのを止め、目の前のお食事のほうを優先されてしまうでしょう。



つまり、やり方次第で「心は動かせる」のです。それは一生懸命良い踊りをしていればいつか認めてもらえるのではなく、認めてもらえるような踊りは何なのか考えて準備することが大事であり、そして、その「方法」は必ず存在すると思います。
デモだけじゃなくて、競技会でもなんでもそうです。



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今回も生徒さんとのタンゴを踊っているあいだ、行く先々でたくさんの皆様が、お食事の手を止められ、私たちに拍手をしてくださいました。本当にありがとうございました。
その生徒さんとは初めてのデモだったのですが、生徒さんも踊り終わったあと、たくさんのお客様に拍手を頂けたことを本当に驚かれていました。
実は私自身も、ちょっと驚きました。予想以上の反応だったので。



見ている人と、何かしら感動を共感したい。
無意識レベルで、同じ価値観を共有したい。
その手段がダンスに込めたものであったり、ブログの行間に込めたものであったり。
拍手をしてくださったお客様は、それが私というダンサーをいつも応援してくださっている方だからか。長年競技に出続けてそこそこ有名だったからか。5年間のあいだにブログを読んでファンになってくださったのか。それとも、踊りに込めていたものが、心に届いたのか。
どれかは分かりません。でも、どれもそうであって欲しいですね。



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ところで。立命館の後輩である櫛田先生と、アートの講師仲間であるさゆり先生が新しくカップルを組み、月末の岡山大会プロラテンオープンからデビューすることになりました。
皆さま、ぜひ応援してあげてください。