アートホールの団体レッスンの後任は、先月の広島大会でA級チャンピオンになった、桜井ダンスアカデミーの藤家先生に、アートのオーナー吉田さんがオファーを出されて決まりました。
長年、いっしょに切磋琢磨してきた藤家先生にお任せでき、運命の不思議さを感じています。
藤家先生は統一全日本戦の前日にあたるため、11月2日はレッスンできず、第二週目からスタートになります。
そのため、2日水曜日は「アンコール回」として、私たちの正真正銘最後の団体レッスンの日になりました。
いつもの団体レッスンの内容だと、何か真新しい足型や、ベーシックフィガーなんだけど組み合わせが珍しいものなどをお題にして、それを料理していく流れなのですが、最後の回はまさに「基本のキ」。
そもそも、スタンダード種目において「リード」とは、「何を動かすことなのか」。みんな分かっているようで分かっていない曖昧な感覚、その正体は何か。
片山の趣味全開で、ベーシックを掘り下げる話をさせて頂きました。
最後に皆さん、なんと動きが滑らかになったこと!ワルツベーシックのフィガーからフィガーへ、動きが途切れなくつながるように。それです。これがどの種目でもできれば満点です。これで心置きなく去れます。
皆様、9年間も私のマニアックなダンスレッスンに毎週おつき合い頂き、本当にありがとうございました。
翌11月3日は統一全日本戦の日。
たった一年前は自分も出て踊っていたのが、なんだかもう信じられないです。
早々にお席は完売だそうで、結果をネットで見るしかないかなあ…と思っていたときに、たまたま、浅村先生の生徒さんであるHさん(競技会でも僕らのこともよく応援してくださった方です。)が、梅田のスポーツバーを借り切り、統一全日本戦の生中継の観戦会をされるとのこと…!
片山も、どうしても見たくて、急遽飛び入りで参加させて頂きました。
押しかけちゃってすみませんm(_ _)m
ダンス談義に花を咲かせながら、楽しく観戦させて頂きました。
店内のチャンネルを全部Jスポーツにしてもらって、リアルタイムで統一全日本を観戦!
なんと贅沢な経験でした。
店内には一般のお客さんもたくさん飲んでらっしゃったのですが、中には、ジャンプ漫画の「背筋をピンと」を愛読しているという若者もいて、一生懸命解説しながら観戦したり。
浅村先生が登場されると、皆さんふところから応援グッズを取り出されて大声援。
愛されてますね〜。
今回Jスポーツチャンネルでダンスの試合を観て感心したのが、TV局の人はライバル関係を全部把握しているのか?と思える画面の作りです。
例えばカップル解消してそれぞれ新しいパートナーと再出発した2カップルがいて、片一方が良い結果が出て嬉しそうな表情を映せば、すかさずもう一方の選手の悔しそうな表情も映したり。
または、成績が競りそうな2カップルを、画面分割で同時に映したり。
カメラマンも編集の人も凄いな、ファン目線で気になるマニアックなポイントをズバズバ突いてくるなあ〜と、感心しながら観ていました。
決勝は大盛り上がり
スポーツバーも大盛り上がり
運命の結果発表となりました。
スタンダード優勝は橋本組。
かつてのマーカスvsジョンvsアンドリューみたいな、トップ3組の三つ巴に全国の方が注目されていたと思いますが、橋本先生が一段素晴らしいダンスを披露されていたと思いました。
賞金は600万円だそうです!凄い。
でも彼らのことですから、贅沢せずにまたすぐレッスン代になるのでしょう。
そしてラテンはドラマが待っていました。
ディフェンディングチャンピオン金光組を倒し、JDC瀬古組が優勝!
僕が大学生でアマチュア戦に出ているころ、「ラテンにものすごく上手い中学生がいる」と噂になっていたのが瀬古組でした。約20年たって、ついに日本一に。
確かにこの日はとても気合が入って、すばらしい踊りでした。ラテンは上位陣が伯仲して見え、ひょっとして何かひっくり返るのではと思って見てましたが、ほんとにそうなりました。
ダンスって本当にドラマチックです。
20年前にプロ団体が分裂して、しばらくして統一全日本が始まりましたが、最初のころは3団体の対立、意地の張り合い?みたいな側面もあったのではないかと思います。それが外人ジャッジが半分入るようになり、少しずつ、日本一の大会として3団体が協力して盛り立てていこうという雰囲気が、より強くなってきたように思います。
そのきっかけの一つは、おそらく数年前の財団本部が言い出した「統一戦に出たらペナルティー」政策だと思いますが。雨降って地固まる、ですね。
団体レッスンの生徒さんも、ファンの皆様も、トッププロも、ダンスは本当に終わりなき道ですね。
日本一の大会が、素晴らしいスポンサーもついて、たくさんのお客様が集まり、そして中身も素晴らしいダンス、素晴らしいドラマが展開し、本当に素晴らしいと思います。
この盛り上がりがずっと続きますように。
関西キャンディーズの皆様、ご一緒させて頂き、ありがとうございました。