いつもと違うこと。 | Yoga therapy Prajna(プラジュナ)

Yoga therapy Prajna(プラジュナ)

山梨県南アルプス市
ヨーガ療法で、心身の健康を!

今度の水曜から金曜、二泊三日で小淵沢へ行ってきます。

ヨーガ療法に関する研究のお手伝い。

なので仕事です。

 

これまでヨーガ療法を伝える側として、大人数を前にして

行なったことがありません。

20人ほどが大人数か、捉え方にもよりますが、私には、大人数。

というのも、普段はグループレッスンといえど少人数なので、

同じアーサナでも1人に合わせてバリエーションから選んで

実践していただくように、1人ずつ目が届きます。

 

…ということで「20人なんて大人数を前に、私の視線は一体

どこへ向けたらいいのか〜〜」な気持ちです。

 

私は何事も「初めて」が苦手です。ものすごく緊張しいです。

本番に強いと言われますが、1度もそう思ったことはありません。

 

思い返せば、バレエのステージからは、お客さんほとんど見えない。

前のほうは照明で明るいので見えるけど、視線をそこに向けると

客席からは俯いて見えるので、基本1階席の最後列か2階を見ていました。

努めて焦点は「非常口」のマークかドアに向けていたので、

大勢であっても顔を認識していなかったから、「人前での緊張」とも

言えないものでした。

 

ヨーガ療法を勉強しているときは、学会のポスター発表の為に

練習して、しかしあれは2、3年ずっと一緒に学び合った同期の顔を

前にしての出来事なので、それは大した緊張ではありませんでした。

進行役の練習もして「大丈夫じゃん」くらいな気になったりして。

 

人生の中で、人前に出る機会を得たのは、ヨーガ療法士になってから。

超絶人見知りで、とにかく人前で発表したり指導することからは

極力避ける努力をしてきたような私が、少人数とはいえ

クラスを持つことになろうとは。

そしてお手伝いとはいえ、合宿形式でヨーガ療法に参加するとは。

 

「できれば1日静かに1人で過ごしていたい」と今でも思っている私の

人生ですが、思っているほうと異なる方向に、なぜか今は選択をして

歩いていたりする。

そして「思っているのと逆だな」と思いながら選択しているのに、

緊張はしているけど、嫌だなとか重荷だなとは思っていない…

 

それは成長なのか、やっと人並みになったというのか、年齢を重ねて

肝が据わってきたのか判別つきませんが、40を前にしてもまだ

「初めて」なことは色々起きるんだな、と思ったところです。

 

人間万事塞翁が馬。

壮大なことじゃなくても、日常の中で起きる「思いがけないこと」も、

騒がず焦らず静かに「そうさのう〜」と受け止めていく。

 

子供の時に見たアニメ「赤毛のアン」のマシューが、いつももの静かに

口数も少なくいますが、何か言うときに「そうさのう、ワシは…だと

思うよ」と穏やかな口調だったのがとても印象的でした。

 

「塞翁」も、マシューみたいに「そうさのう〜」と言っては、

馬がどうなっても馬によってどうなろうと動じないでいたのかな、

と思いながら、私も心の中で「そうさのう〜」と呟いてみます。