「気ままに運行」する「不定期列車」であるがゆえ、時には路面電車のごとく
「続行便」を出す場合もあります…(ハイ、ハイ、わかったから!(゙ `-´)/ )。
名古屋は今回で4度目の来訪となりましたが、名古屋に来たら必ず乗らないと
気が済まない路線があります。
地下鉄名城線。名古屋では2番目に開業した老舗の地下鉄路線です。
当初は中央線の大曽根駅から路線名の由来となった名城公園や名古屋市役
所前に位置するその名もズバリ「市役所」という名の駅を経て、栄で東山線
続して、金山駅で名古屋港駅に至る本線と新瑞橋(あらたまばし)駅
に至る、「4号線」という支線で構成される路線でした(名城線は「2号線」)。
ところが、今から約10年前に鉄道の恩恵が得られない地域の解消や、
プロ野球・中日ドラゴンズが本拠地を名古屋駅近くの「ナゴヤ球場」から、
JRでは大曽根駅が最寄りとなる「ナゴヤドーム」に移すなどの沿線事情から
新瑞橋駅が終点となっていた「4号線」を大曽根駅まで延長し、既存の
その結果、金山駅を基点に栄~大曽根~ナゴヤドーム前矢田~本山~八事
~新瑞橋を経て金山駅に戻る環状線と、金山駅と名古屋港駅を結ぶ、
放射線で構成されるようになり、支線であった新瑞橋方面の路線を延伸する
ことで、こちらが本線に大化けするという珍現象に!((((((ノ゚⊿゚)ノ
東京でも都営地下鉄大江戸線が環状部と放射部で構成されていますが、
運転スタイルは全く異なり、
環状部分と放射部分とで完全に独立した運転となっています。
(都営大江戸線は環状部と放射部を一体化した“6の字形”と呼ばれる
環状部分の呼び方も独特で、金山駅から栄、ナゴヤドーム前矢田、本山、
八事、新瑞橋を経て金山駅へと時計回りに進行する列車が
「
右回り(clockwise)」、その反対つまり逆時計回りで進行する列車は
「左回り(counterclockwise)」と呼ばれています。
東京のJR山手線や大阪のJR環状線だとそれぞれ「外回り(=右回り)」または
「内回り(=左回り)」と呼称されていますが、
地下鉄名城線の場合は、環状化される以前に市営バスで環状系統が
導入されており、その呼び方が「右回り」「左回り」だったので、
地下鉄もこれに倣うことにしたのです。
環状運転と放射運転に分離されるのに合わせ、車両は2000系で統一、
増備もされたため、開業当初からの市役所駅に隣接されていた
「名城工場」と名古屋港駅に隣接されていた「名港車庫」が手狭となり、
解決策としてナゴヤドーム前矢田駅に隣接させる形で「大幸車庫」を
新たに開設し、名城工場は閉鎖、名港車庫は車庫機能を廃止して、
工場に特化し、「名港工場」と名前を改めました。
今回はポートメッセなごやでの握手会のあと、栄にあるホテルで宿泊予約を
していたので、普通に考えれば金城ふ頭駅からあおなみ線で名古屋駅に
戻り、名古屋駅からは地下鉄東山線で栄に向かうのがもっとも早いルート
なので名城線に乗る機会は「無いはず」だったのですが、やはり名城線
にはどうしても乗りたい…。
そんな思いで地図を眺めると…なんと金城ふ頭駅から二つ目の稲永駅と
名港線(放射部の通称)の築地口駅が徒歩で行ける距離だと判明、
さっそく実行に移し、名城線に乗ることが出来ました。
それにしても、ここまでして名城線に乗らないと気が済まない理由って…
青紫色のラインカラーとあとは開業時に活躍していた初代1000形
(いわゆる黄電)の印象が強く残っていたからなんでしょうね。
紫色をラインカラーにした地下鉄は東京にも「半蔵門線」というのが
ありますが、同じ紫系のラインカラーでも名城線の方が上品に見えるんです。
ちなみに名城線のこの青紫色は名古屋市交通局では「藤の花」にち
なんで「藤紫色」と呼ばれているそうです。
名古屋に行く機会があったら必ず乗りたい地下鉄路線です。