『私は奇跡を見た』

~ 超能力エネルギーの神秘 ~
政木和三

 

 

 

第一章 目の前で起きた奇跡

 

 

第五節 大黒天像の出現と変身

 

 

 

 次の日、昨日のテレビショーの話しなどを、先生のお宅でして、そろそろ、いとまごいをしようとしていると、

 『ゴーッと言ってきたよ』

 と先生が申される。

 近くに居た七、八人の人々は、

 『三面のギンナンがまた降ってくるのじゃないか』

 と言って、広間に向かった。

 昨年の十二月五日に、ギンナンが、ガラス戸を透して、バラバラと音を立て、千二百個も降ってきたという。

 しかし、この日は何の音もしない。

 そして周囲を見廻していた。

 一人が大声をあげた。

 『大黒様が出た!!』

 振り返ると、私の頭の後の台に、真っ白な大黒天像があった。

 先程まで何もなかった場所に忽然と湧いて出たように存在している。

 それに近づいて見た人が、

 『政木さんと同じ顔だ』

 と言う。

 私は、像を取り上げ左掌に乗せて見た。

 その瞬間、真っ白であった像の顔の唇が赤くなったではないか。

 像からは、いま切り出したばかりのように、何とも言えない木の香りがただよってくる。

 いままでに嗅いだことのない、不思議な木の香りである。

 右掌に持ち換えて、大黒天像をじっと見ていた。

 するとさらに不思議なことに、目の上に、黒い線があらわれ出した。

 周辺で見ている数人の人も

 『眉毛がでてきた』

 と大騒ぎになった。

 左右、両方の眉毛が、見ている間に、ほとんど同じ早さで、太くなり、濃くなってゆく、周辺の人々も、息もつかずに見いっていた。

 約三分間ぐらいで眉毛は完成され、木の香りはますます強く、あたりにただよった。

 そして数分間が過ぎ、皆がほっとした。

 大黒天像を手にした私は、無性に涙がとめどなく溢れ出して止まらなかった。

 強い衝撃を受けたのだ。

 これほど大きな感激はない。

 無から忽然と湧き出たような大黒天。

 それが自分と同じ顔なのである。

 そのうえ、自分の掌の中で完成してゆく。

 これが現実の世界の出来ごとであろうか。

 科学的には説明はできない。

 しかし、現実に私の掌の上で、事実として事は進行した。

 その現場を見たのも、私一人ではない。

 八人もの人が、よく確かめ合った事実である。

 大黒天を手にした私は、何か別世界に居るような気持ちであった。

 心はおのずから静まり、純真な心情となった。

 


 一時間ほどして、私は先生宅を辞して、私の発案による四十八インチ長尺物のゴルフクラブの発表会に出席するために東京に向かった。

 そのドライバーは大きな反響をまき起こした。(第五章参照)


 夕刻東京における全ての行事を終り、東京駅の新幹線ホームへ向った。

 この日は、三日間の新幹線ストの前日だったので、プラットホームには、長蛇の列が続き、ゴッタ返していた。

 階段を上り、列車の方に近づくと、他の入口には百人以上とも思われる行列があるにもかかわらず、私の向かった入口には二、三人しか並んでいない。

 何の気もなく、その後に並んだ、すぐドアーが開き、易々と座ることができた。

 胸に幽界から出現した大黒天像を戴き、これで大阪まで帰れると、ほっと安心した。

 その頃から車内には次々と乗客が入り、通路にも、これ以上入れないぐらい人が立った。

 ふと奇異な感じがした。

 『なぜだろう。

 私の立った入口には、数人しか人が居なかったが、いまこの車輛は超満員になっている……』

 私は階段をあがって、列車に乗り込むまで、少しも待ち時間はなかった。

 当然のように階段から入口に直進したようだった。

 なのに、こんなに大勢の人が乗っている。

 考えれば考えるほどわからなくなってきた。

 大阪に着いてから、早速天玉尊先生にその顚末を電話で報告した。

 先生は、

 『大黒天があなたの席を取ってくれたのですよ。

 そのようなことはよく起こっていますよ』

 と、こともなげにいわれたが、不思議な事である。


 天空より出現した大黒天像を、我が家の茶ダンスの上に安置した。

 私は信仰もなければ、宗教を持ったことのない人間であるから、私の家には、像をおまつりするような祭壇がない。

 だから、当分の間は茶ダンスの上でご辛棒願うことにした。

 十一月二十七日に、奈良ライオンズクラブで、真珠の出現と、ゴルフの自然落下打法についての講演会が予定されていたので、その日に、この大黒天像を皆様に見て戴こうと思い、写真を撮った。

 この写真が、次の大きな奇跡の証明になろうとは、露にも思わなかった。

 


 十二月十六日に、天玉尊先生が再度来訪された。

 夕食を共にしていると

 『大黒様が動いた!』

 と、だれかが言った。

 見ると、正面に向けてあった像が、左の方へ六十度ぐらい向きを変えてしまっている。

 すぐ手に取って見ると、どこか像が変わったような気がした。

 そこで、写真と見くらべた。

 いくつか違う所があるのだ。

 台にあった、前面のキズが消えている。

 右の耳がきれいになっている。

 左手の先がきれいになっている。

 台の裏に、私が書いておいた字が全部消されている。

 そして、台の下には、削ったカンナ屑のようなものが少し残っている。

 大黒様が変身しているのだ。

 


 その数日前、私は他の人の仏像は、完全な形で出現されているにもかかわらず、なぜ私の大黒様だけが、未完成なのだろうかと、人に話していたところだった。

 それが目の前で、変身して、完全な形となったのである。

 これは写真の対比によって、明確に立証されうる。

 


 私が、真珠が発生しても果実酒が湧出しても、心の底から信じ切ることのできないことを、神は見透したのかも知れない。

 次々と証拠を示して、この奇跡を事実として信じ、科学力以外の不思議な精神的なエネルギーの存在を信ぜよとの教えであると悟るようになった。

 変身された大黒天像の顔は、最初の顔にくらべて、上品になっていたが、それは私の心にも、そういうことを求められているのだろうと思い、努力しようと決心した。


 私には故郷の兵庫県神崎郡市川町に、八十五歳になる母がいる。

 若いときから信仰をもち、毎年寒中に水の行をし、火の行も二回行なったことがある。

 翌年の六月に、私はこの出現した大黒様を母に見せてやろうと、自分の胸にいだいて郷里に帰った。

 老母はびっくりして喜んだ。

 最近とくに耳が遠くなっているために、精いっぱい大きな声をはりあげないと通じない。

 『この像が、昨年天から出現した大黒様ですよ』

 と言って、私は神棚に供えた。

 大黒様本体は白く、下の台は少し黒味がかっている。

 ところが、そのうち母がとつぜん泣き出した。

 『有難うございます。

 有難うございます』

 と、いいながら、手を合わせて、声をふるわせて祈っているのである。

 それは、今まで白色だった大黒様のご本体が、どういうわけか少し赤味がかってきたようなのである。

 そう思っているうちに、ますますピンク色が濃くなり、赤味をおびてくるようになった。

 その間二分間ぐらいであろうか。

 とうとう完全なピンク色となり、足の付近は赤くなってしまっている。

 下の台はそのままで、最初と同じ色である。

 『大黒様が赤くなった』

 と母が叫んだ。

 家族の者大勢が寄ってきた。

 あまり不思議な現象に、私自身も戸迷っていた。

 見誤りではないかと、戸外へ持ち出して、太陽光の下で見た。

 しかし、やはり本体はまったくのピンク色で、下の台はもとの色のままである。

 数分前の本来の色とは全く異なった、生気あふれるような色である。

 母はただ感謝、感激の連続で、感泣し続けている。

 あまりのことに、どうしてよいかわからず、天玉尊先生のお宅に電話した。

 『先生、母の前で大黒様がピンク色になりました。

 どうしたことでしょうか?』

 すると先生は、落ち着いた声で答えられた。

 『お母様の信仰心を大黒様がたいへんに喜んでいらっしゃる証拠ですよ』

 と、こともなげにおっしゃるのであった。


 その日のうちに大阪の自宅へ持ち帰り、元の場所に安置したが、その時もまだピンク色そのままであった。

 夜になって少し色が薄れてゆくように思われた。

 そして翌朝には、もとの白い色に戻っていた。




私は奇跡を見た
初版発行:昭和53(1978)年1月10日
10版発行:昭和59(1984)年3月15日
著者:政木和三
発行者:瓜谷侑広
印刷所:藤印刷 株式会社
発行所:株式会社 たま出版
    〒162 東京都新宿区納戸町33
    電話 03-269-4367
    振替 東京3-94804
0014-0023-4354
1978©
ISBN 4-88481-023-6 C0014 ¥980E

 

 

 

 政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。

 

 

 政木和三先生の廃刊御著書

 

~ 超能力エネルギーの神秘 ~

『私は奇跡を見た』

 

を掲載させていただいています。

 

 

 

 政木先生の御教えである

『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』

との仰せを引き続き継承するため、

今後も少しずつではありますが、

何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、

政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、

皆様には引き続きのお付き合いの程、

何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

深謝

m(__)m

 

 

 

 

 

完全オーダーメイド組み立て一式品

『復刻版 超強力磁力線発生器 試作品』

(特許第3510016号)

物理化学や自然科学の実験用、工業での金属磁化用専用試作機器として

政木和三先生がご発明なされた初期の頃の

元祖アナログ回路式機器を復活させることに成功しました!

ご用命の際は

下記のリンク先、もしくはE-Mailアドレスよりお問い合わせください。

 

令和3年3月に復活! 復刻版超強力磁力線発生器

 

画像の機器は平成10年の薬事法改定により製造販売が打ち切られた

元祖旧式アナログ回路が装着される超強力神経波磁力線発生器(Mリング)

 

 

 

元祖!本家本元!! 

神経波磁力線発生器と復刻版磁力線発生器との内部構造や動作の比較

 

 

提供:株式会社ケネスト

info@knestinc.jp

 

税込¥220,000,-

 

 

≪ご注意事項≫

 

この試作品は一般的な完成型の市販商品ではありません。

完全オーダーメイド方式のみにて

ご依頼者様個人と当方との合意・同意の上で

組み立てセット一式の試作品として特別に製作させていただきます。

そして

ご依頼者様個人によって組み立てられましたこの試作機器は

政木和三先生と北野電機が平成10年まで製作していた

当時のアナログ回路方式の復刻版として

ありのままに復元した内容構造の機器となっています。

しかしながら

現在の日本国憲法を遵守するにあたり

この機器の内容構造は

人体への使用が禁止される対象品となっています。

ゆえに

全てはご依頼者様各自の自己責任において法律をご遵守の上

ご使用・ご活用いただきますようお願い致します。

また

当方はご使用に関する一切の責任を負いませんので

上記の旨をご理解、ご確認いただいた上でお問い合わせくださいますよう

何卒、宜しくお願い申し上げます。

なお

機器への一年間の無償保証はもちろんのこと

その後の機器修理に関しましては従来の元祖旧式機器と同様に

引き続き対応させていただきます。

 

 

 

保江 邦夫 先生 【第2回 バロン保江のエリア55】 2021年

~ 悲運の発明品がついに復活! 復刻版 超強力磁力線発生器!! ~

 

 

 

≪復刻版 超強力磁力線発生器 試作機 の内蔵タイマーについて≫

 

旧式の神経波磁力線発生器の内部部品には最大作動時間60分設定

(通常30分に設定しています)

可能なタイマーが組み込まれていましたが(一部、後期型のMリングは除く)、

今回復活させました復刻版 磁力線発生器には

最大作動時間3時間まで設定可能なタイマーが装着されています。

(出荷時は作動時間を1時間設定にしていますが、

ユーザー様にてご自由に作動時間を最大3時間まで設定していただけます。)

 

画像は元祖 超強力神経波磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が60分設定になっています)

 

画像は本家本元 超強力復刻版磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が1時間設定になっています)

 

 

 

最後に

当方は販売等々に一切関わっていませんが

元祖旧式の超強力神経波磁力線発生器(Mリング)より改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けています

家庭用電気磁気治療器のバイオイーザーをお求めの方は

正規にお取り扱いの有限会社政木研究所様へ

そして

元祖旧式機器のアナログ回路からデジタル回路へと改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けていない

家庭用健康機器のセルパワーをお求めの方は

製造販売元の株式会社セルパワー様へ

それぞれ直接に

お問い合わせくださいませ。



 

 

 

KNESTinc.