『私は奇跡を見た』

~ 超能力エネルギーの神秘 ~
政木和三

 

 

 

第三章 第七次元の実験

 

 

第四節 瞬時に出た数式の答

 

 

 

 昭和四十九年十一月五日、大阪大学の吹田祭の日であった。

 私の超常現象に関する講演のあと、実演を、U二一三講義室の前の広場で行なった。

 集まった学生諸君の数は約六〇〇名ほどで、実行委員長は電気メガホンを持って説明をする。

 『ここに何も書いてない一枚の画用紙があります。

 これとクレパスを一緒にもって、大脇一真君が空に向かって投げると、文字が発生します。

 ではお願いします』

 大脇君は六百人が二つに別れて人垣を作っている中を三〇メートルほど全力で走る。

 そして、最後の所で

 『6になれ』

 と叫んだ。

 紙はヒラヒラと舞い下りてくる。

 しかし、何も書けていない。

 再度同じことをやる。

 しかし何もかけていない。

 紙のまん中に点が一つある程度であった。

 私は一真君に一休みするように言った。

 また、学生達に、

 『今、子供が一生けんめいにやろうとしています。

 この中で、それを半信半疑で見ている人、または、インチキだろうと思って信じようとしない人はこの場から立ち去って下さい』

 と警告したのだった。

 さらに、

 『奇術や手品をするのであれば、必らずできるでしょう。

 これは精神力によって行なうもので、物理的な現象ではなく、文字を書くエネルギーは、全て精神力で行ないます。

 だから、周囲で、疑う人があれば、その精神力のエネルギーを打ち消すことになり、だめになりますから、この子供の気持ちを考えて純粋な気持ちで見ていて下さい』

 とお願いした。

 『一真君、一休みしたからはじめよう』

 ということで、次はチューリップを書くことになり、紙とクレパスを渡す。

 走りながら空に向かって、

 『チューリップになれ』

 と言って投げる。

 これは少し出来かかった程であった。

 そこで、趣きを変えて代数の計算をすることにした。

 私は画用紙一ぱいに、

 


 の二式を書き、一真君に渡した。

 一真君は小学校四年生だから、この代数式を解くことはできないはずである。

 その画用紙の端にクレパスをつけ、全力で走り

 『答になれ』

 と叫んで、空に高く投げあげた。

 紙とクレパスは密着したまま飛んでゆき、頂点で別々になっておりてきた。

 その着地点へ実行委員長が走ってゆき、裏返しにした。

 そして、高く差し上げて、メガホンで言った。

 『答が出来ています。

 3と6が書けています』

 と、周囲の人に示している。

 


 一真君の気持も慣れたのか、周辺の人々が少しでも信ずる気持になったのか、はっきりと数字が出ている。

 その頃、晩秋の日は西に傾き、肌寒さを覚える時間となっていた。


 二年後の昭和五十一年十二月二十一日、京都大学の文化祭で同様の講演と実験を行なった。

 京大UFO超心理学研究会が主催したものであった。

 時計台の正面の広場に学生たち数百名が二列にならび、その間を一真君が走り抜けた。

 


 そして、空に向かって、紙とクレパスを投げる。

 『6になれ』

 と言った。

 紙とクレパスは、空中に高く飛びあがり、途中で別々にわかれておりてくる。

 紙は着地と同時に裏返しとなる。

 近くの学生が近づき表に返す。

 『あっ!

 書けている。

 6が裏返しに書けている』

 と差し上げて、皆に見せている。

 次は、私が

 


 と書き、一真君に渡した。

 一真君は三〇メートルほどを、全力疾走して

 『答えになれ』

 と、紙とクレパスを、前のように投げた。

 やはり、着地と同時に下を向いている。

 表に返した学生が、

 『答が3と出ている』

 と、差しあげる。

 一瞬タメ息とも歓声ともつかない声が響く。

 白昼、公衆の面前において、空中で文字が書ける。

 科学的には説明のできない現象である。

 しかしこの一つの奇跡も実在しているのである。

 次に青と赤の二本のクレパスを持ち、走り出す前に皆の前に、何も書いていないことを示してから走り出す。

 人垣の中央で

 『チューリップになれ』

 と叫ぶ。

 紙はひらひらと落ちて来た。

 裏返してみると、チューリップらしき花の形が半分ほど、できている。

 


 司会者は

 『これは失敗でした』

 と告げていたが、この失敗と言う言葉は、大きな失言である。

 たとえ半分でも書けていれば、超常現象としては大成功である。

 常識では考えられないことが少しでもできれば、大変なことだからである。

 完全にできなければ、失敗だという表現は、手品か奇術について言えることであって、空中で人力を使わずに、点ができても、線ができても大成功である。

 このような、奇術でない不思議な念力的な現象を観察する場合は、このような心がけが必要であると思われる。

 この日の実験は、京都の一流新聞社も取材に来て、盛んにシャッターを切っていたので、新聞で見られた方もあると思われる。

 この年、大阪大学の文化祭でも実験を行ない、六百人もの学生が集まり異様な感激をあたえた。

 京都大学では、学生への知らせ方が少なく、二百人ぐらいであったが、かえって、学生数が少なかったために、皆の身近に感じることができたのが大きな収穫であった。




私は奇跡を見た
初版発行:昭和53(1978)年1月10日
10版発行:昭和59(1984)年3月15日
著者:政木和三
発行者:瓜谷侑広
印刷所:藤印刷 株式会社
発行所:株式会社 たま出版
    〒162 東京都新宿区納戸町33
    電話 03-269-4367
    振替 東京3-94804
0014-0023-4354
1978©
ISBN 4-88481-023-6 C0014 ¥980E

 

 

 

 政木先生とのご縁の始まりは、
令和元年七月一日に他界しました昭和五年生まれの私の実父が小学生時代の頃より電気のイロハを教わり、
(実際に、電気ギター制作等々、様々な電気技術のご教授を、家族ぐるみのご近所付き合いの中で個人的に無償で賜ったそうです)
その後、御晩年には、政木先生の素晴らしいご発明品の集大成のひとつとして
“世のため、人々のため”に御余生をかけ陰徳にご尽力なさいました
超強力 神経波磁力線発生器
(改名機器、インパルス磁力線、そして、Mリング。すべての御販売は㈲政木研究所、㈲ケントにて)
の製造に至るまで、数々のお仕事をお世話頂き、
政木先生がお亡くなりになる最後の最後まで、私も含め家族ぐるみのお付き合いを賜わり、
今も尚、心の底よりとても尊敬し、感謝している恩師・師匠です。

 

 

 政木和三先生の廃刊御著書

 

~ 超能力エネルギーの神秘 ~

『私は奇跡を見た』

 

を掲載させていただいています。

 

 

 

 政木先生の御教えである

『目先の欲望を捨て去り、世のため、人々のために尽力せよ!』

との仰せを引き続き継承するため、

今後も少しずつではありますが、

何度も何度も繰り返す、日々の心の学びの礎として、

政木先生の御教えのすべてをこれからも紹介させて頂きますので、

皆様には引き続きのお付き合いの程、

何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

深謝

m(__)m

 

 

 

 

 

完全オーダーメイド組み立て一式品

『復刻版 超強力磁力線発生器 試作品』

(特許第3510016号)

物理化学や自然科学の実験用、工業での金属磁化用専用試作機器として

政木和三先生がご発明なされた初期の頃の

元祖アナログ回路式機器を復活させることに成功しました!

ご用命の際は

下記のリンク先、もしくはE-Mailアドレスよりお問い合わせください。

 

令和3年3月に復活! 復刻版超強力磁力線発生器

 

画像の機器は平成10年の薬事法改定により製造販売が打ち切られた

元祖旧式アナログ回路が装着される超強力神経波磁力線発生器(Mリング)

 

 

 

元祖!本家本元!! 

神経波磁力線発生器と復刻版磁力線発生器との内部構造や動作の比較

 

 

提供:株式会社ケネスト

info@knestinc.jp

 

税込¥220,000,-

 

 

≪ご注意事項≫

 

この試作品は一般的な完成型の市販商品ではありません。

完全オーダーメイド方式のみにて

ご依頼者様個人と当方との合意・同意の上で

組み立てセット一式の試作品として特別に製作させていただきます。

そして

ご依頼者様個人によって組み立てられましたこの試作機器は

政木和三先生と北野電機が平成10年まで製作していた

当時のアナログ回路方式の復刻版として

ありのままに復元した内容構造の機器となっています。

しかしながら

現在の日本国憲法を遵守するにあたり

この機器の内容構造は

人体への使用が禁止される対象品となっています。

ゆえに

全てはご依頼者様各自の自己責任において法律をご遵守の上

ご使用・ご活用いただきますようお願い致します。

また

当方はご使用に関する一切の責任を負いませんので

上記の旨をご理解、ご確認いただいた上でお問い合わせくださいますよう

何卒、宜しくお願い申し上げます。

なお

機器への一年間の無償保証はもちろんのこと

その後の機器修理に関しましては従来の元祖旧式機器と同様に

引き続き対応させていただきます。

 

 

 

保江 邦夫 先生 【第2回 バロン保江のエリア55】 2021年

~ 悲運の発明品がついに復活! 復刻版 超強力磁力線発生器!! ~

 

 

 

≪復刻版 超強力磁力線発生器 試作機 の内蔵タイマーについて≫

 

旧式の神経波磁力線発生器の内部部品には最大作動時間60分設定

(通常30分に設定しています)

可能なタイマーが組み込まれていましたが(一部、後期型のMリングは除く)、

今回復活させました復刻版 磁力線発生器には

最大作動時間3時間まで設定可能なタイマーが装着されています。

(出荷時は作動時間を1時間設定にしていますが、

ユーザー様にてご自由に作動時間を最大3時間まで設定していただけます。)

 

画像は元祖 超強力神経波磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が60分設定になっています)

 

画像は本家本元 超強力復刻版磁力線発生器のタイマー

(こちら赤い針が1時間設定になっています)

 

 

 

最後に

当方は販売等々に一切関わっていませんが

元祖旧式の超強力神経波磁力線発生器(Mリング)より改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けています

家庭用電気磁気治療器のバイオイーザーをお求めの方は

正規にお取り扱いの有限会社政木研究所様へ

そして

元祖旧式機器のアナログ回路からデジタル回路へと改良が施され

厚生労働省より医療用機器として許認可を受けていない

家庭用健康機器のセルパワーをお求めの方は

製造販売元の株式会社セルパワー様へ

それぞれ直接に

お問い合わせくださいませ。



 

 

 

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