事件はヨルダンからエジプトへ向かっている途中に起きた。
フェリーでエジプトに到着した20時頃。
この日は朝5:30に起きてぺトラ遺跡を駆け回った後の長時間移動だったし、もうクタクタ。
早く宿でゆっくりしたいと思ってたのに、別オフィスで入国の手続きが必要らしく、港内を行ったり来たり。
やっとの思いで全ての手続きを終わらせて最後の荷物検査を行うと何故か単眼鏡が検査に引っかかった。
体格のいい検査官が、不機嫌そうな顔で「これはなんだ?」と聞いてくる。
笑いながら、「これはただの単眼鏡だよ」って話をしても、険しい顔をした検査官は「何の為だ!」と色々聞いてきた。
バードウォッチングをする為って説明しても全く聞き入れてくれず、疑いは増えるばかり。
もしかして迷彩ズボンのせいか。。。
結局、詳しい荷物検査でナイフも見つかり別室に連行。
一時間程待たされていたけど、「別に他の国では全て通ってこれた訳だし大丈夫だろう」と高を括っていた。
遅いなーって思いながら待っていると、ここの署長と思われる人と付き人が部屋に入ってきた。
重々しい雰囲気の中、険しい顔をした署長は口を開いた。
「何故ナイフを持っているんだ?」
「リンゴを剥いたり、ヒモを切ったりする為です」
「この単眼鏡は?」
「バードウォッチングをする為です。インドネシアで見つけて気に入り、買いました」
この雰囲気に流されまいと笑顔で愛想よく全ての質問に答えていく。
それでも署長の顔は険しいまま、また話し始めた。
「エジプトでは法律上、ハサミやナイフの持ち込みは禁止されている。本来であれば警察署に連行するかヨルダンに送り返すかどちらかの選択だが、今は夜も遅くてどちらも難しく少し検討するから待っててくれ」
「ちょっと待ってくれ。パスポートを見ればわかると思うけど今まで様々な国に入って、このナイフは一度も止められなかった。この大きさなら人も殺せない。」
「エジプトの法律ではそういう決まりだ。ちょっと待ってろ」
署長と付き人は部屋の外に出て行った。
まさかの展開にやや焦る。せっかくエジプトに到着したと思ったのに。。。
冷静に最善策を考えてみるけどただ平謝りする、賄賂を渡すくらいしか思いつかない。
手間やら交通費を考えて最高でも$150か。
賄賂で買収できなかった場合はどうすればいいのか。
最悪のパターンまで全て考えておかねば。
色々考えていると5分も経たずに署長が戻ってきた。
「夜も遅いからナイフを没収させて貰えれば、入国を許可しよう。」
「OK!ありがとう!」
1時間半ほど経って、やっと解放された。
お腹も空いたし、もうクタクタだ。
忠雄さんとちあきにはかなりの長い時間待たせてしまって本当に悪いことをしてしまった。
でもそのまま通れて本当に良かった!
タクシーでダハブに行って、近くのレストランでパスタを食べてからすぐに寝た。
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