武将も英雄も出てこない | オーズの囁き

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中野ポケットで劇団BLUESTAXIの
「家族日和」を観て来ました。
作演出は青田ひできさん。
鈴木絵里加さんのブログに
「一緒に住んでいたり、または血のつながった親族といった人たちに微笑みかけることは、あまり親しくない人々に対して微笑みかけるより 難しい時があるものです」
(マザー・テレサ)
と言う言葉が書かれていました。
まさにそのとうり実感として頷ける。
芝居はソートン・ワイルダーの「わが町」を
現代日本に置き換えたような味わいを感じた。
市井の人を突き放しつつも愛おしく見つめている目がある。
マンションに住む住人たちとその親戚たち。
それぞれが日常の様々な問題にぶち当たり、
泣きながら、怒りながら、慈しみながら
日々をすごしてゆく。
突き当たるのは「生と死」。
それぞれの登場人物が緻密に書き込まれ、
触れ合った時の化学反応がとてもいい。
2時間ちょっとの長尺、
武将や英雄は出てこないが大群像ドラマだ!
明日2日まで、この作品も是非のおすすめです。