【舞台鑑賞レポート】べっかんこ鬼/劇団KURITAカンパニー | 「その女、善良につき」

「その女、善良につき」

三線愛好家 & 三条市ボランティア連絡協議会会長 きよ里が書いております。どうぞよしなに。

6/2の千秋楽を見てまいりました。

題字は、わるのりっ!レギュラーメンバーのお一人、書家のさえさんによるもの。

 

べっかんことはなんぞや?→あっかんべーの方言みたいです。

 

今回は寿司モルカー(いなり)ちゃんを連れてきました。

 

出演者の皆様(一部)といなりちゃん。

 

この写真には映ってないけど、山の神様に付き従う道化的な役割で出ておられたダンサーの小倉藍歌さんがすごかった。
劇パートの最初にステージに登場されて、片足をサッと上げたそれだけで「えっ!?」となりました。

わたくしも末席ながら運動と踊りをやっているのでわかる。そんなあっけなく腰より高く足先を上げる動作にどれだけの筋力が必要か、そのためにどのくらいの鍛錬をされておられるのか…想像くらいできます。やばば…。しかも上げた足を前におろしてそのまま(略)人間にあんな動きができるなんて…。
冒頭の10秒でウワアアとなって、これはすごい技を見目撃する舞台になりそうだ…と思ったのでした。

 

お衣装もとってもよくて、を山の精霊たちがつけていた亀田縞のヘアバンドは、でぃがでぃなみっちー(大野美千絵さん)が作ったのだそうです。
同じものを物販で売ってたので、1本購入。2,000円。

後頭部がわりと絶壁なのでこういうヘアバンド苦手なんですが、バンダナみたいに使えて夏の汗どめにも便利そうだし、見た目がクールなので思い切って買いました。縞の出方に個体差があって悩んだ~。

出演者の衣装と同じファッションアイテムが買える!ってすごいシステムだ。流行ると良い。

 

でぃがでぃなさむさいーと(斉藤勇)さんも、シタールの生演奏で出演しておられました。尺八にタブラに大活躍だった。

 

ピアノのちかびっち、ベースの五十嵐誠さんと、ステージ中の音楽パートをすべて生で演奏していたのですが、こういう形式は、10年くらい前にラスベガスのなんとかってデカいホテルの中の専用劇場で見たシルク・ドゥ・ソレイユの「オー」っていう舞台以来です。

あのときも「え!?全部生演奏なの!?!?」ってビビった。
今回も「え!?誰が合図出してるの!?すごい」となりました。後で聞いたらちゃんと合図はステージ上では聞こえるように出されていたらしいが、見てる方としては、なんのきっかけもなく、セリフからのタイミングでいきなり演奏が始まっているように見えてビビりちらかしました。

 

曲も良かった。作曲は三条のちゃっち(倉井千秋さん 写真右)だそうです。
主役のユキさんが歌う無垢なテーマソングは、まるでちゃっちがそばによりそって、一緒に歌ってあげているみたい。

「歌手じゃない方がうたう歌」っていうものが実は私は好きなのですが、役者さんがうたう歌にもその好きな成分が含まれていて、滋養になりました。ごちそうさま。

 

あとちゃっちの子どもたちが「ユキちゃん、ユキちゃん」と主演の咲楽さんを役名でお友だちみたいに呼ぶのがすごく良かった。

 

ちなみに左側にいるちゃっちの夫さんがniigata song bookに収録の「岩室甚句 Blues Ver.」アレンジ&ギター担当のKENくんです。

 

(いいなと思ったら、amazon apple spotify タワレコ あらゆるサブスクとか配信サービスで買えるのでチェックしてみてください。)

 

客席にも知ってる人がたくさん!
チームわるのりっ!から、やまだみつる先生わっきー先輩(ブラバス大脇さん)
 

写真撮った他にも、niigata song bookに収録の「岩室甚句 Blues Ver.」でゲキシブのハープを吹き込んでくれたCookie伊藤さん、でぃがでぃなエチゴのふくちゃんなどいろいろなミュージシャンやアーティストの方がお見えになっていました。

 

でぃがでぃなエチゴもniigata song bookに参加しています。

 

今回の舞台演出は我らが荒井のおじちゃん(写真ヒゲ)でした。

おじちゃんが、顔が間抜けで笑いものになっているという設定の「べっかんこ鬼」を演じていました。けど中身のおじちゃんはこの通りのイケオジなので…。ユキちゃんがほだされるのも納得です。

 

普段のイケオジな荒井さん(キューティクル荒井モード)が見れる「わるのりっ!」も見てね。第2・4月曜の19:30~21:00くらいまで生放送しています。

 

個人的な知り合いがいることによる楽しさとか、技術的なことばっかりに注目してたみたいなレビューになりましたが、演劇としてとても楽しませてもらいました。
客席の近くの方がちょくちょくささやきあっているのが聞こえて少し集中力を削がれたけど、小さい子どもさんと親御さんみたいだったし、「初めてこういうハイコンテクストな芸術を鑑賞するには、最初は誰かが解説してくれないとなかなか入り込めないよね…」という思いはあるので、がんばって聞こえないふりをしました。あの子どもさんが一人でも演劇を楽しめるようになるといいなー。

 

また荒井のおじちゃんが演出や主演をする公演があればぜひ見に行きたいです。
ちかびっち誘ってくれてありがとう!

KURITAカンパニーは常に劇団員さんを募集されているそうです。
役者さんも、役者さん以外も、いろいろな活躍の方法があるようです。ご興味のある方は
kurita_company@mac.com

090-2371-4255  大家(おおいえ)さん

へアクセスしてみてください。