733『ウィンチェスター銃’73』→名銃を巡る人間模様 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

射撃大会で優勝した際に獲得したウィンチェスターライフルを、不覚にも

奪われてしまった男が、相棒と共に行方を追い、遂には取り返すまでの

物語になっていますが、そのライフル銃の名称を作品タイトルにしている

ところがユニークです。

 

タイトルの『ウィンチェスター銃’73』とは、こう説明されています。

ウィンチェスター社はオリバー・ウィンチェスターにより創業され、

 もともとは開拓民の洋服などを販売していた企業であるが、

 1857年に武器製造工場を買収し、ニューヘイヴンアームズ社として

 ライフル銃などの武器製造を始め、レバーアクションライフルの製造権を

 取得すると、オリバーの息子・ウィリアムにより全米で販売を開始した~

 

そして、1866年に社名を「ウィンチェスター社」に改名した後、商品に

大きな改良を加えていきました。

~ヘンリーライフルに側面装填口や先台を付けるなどの改良を施した「M1866」と、

 そのさらに改良型になるセンターファイア実包が使える「M1873」によって

 人気を博した。

 特にM1873「西部を征服した銃」とも称されて名高い方~

 

この「M1873」こそが、本作タイトルになっている「ウィンチェスター銃’73」

ということになります。

当時の西部の男たちが。この銃にどれほどの憧れを抱いたのか、

本作は、そのあたりも巧みに描いています。

 

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「ウィンチェスター銃’73」 1950年 監督:アンソニー・マン  

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    ジェームズ・スチュアート/

 

1940年『フィラデルフィア物語』(監督:ジョージ¥キューカー/)

でアカデミー主演男優賞を獲得したジェームズ・スチュアート/

 

1959年『アンネの日記』(監督:ジョージ・スティーブンス/)

1965『いつか見た青い空』(監督:ガイ・グリーン/)

で二度にわたりアカデミー助演女優賞を獲得したシェリー・ウィンタース/

 

また、第二次世界大戦後の最も著名な悪役俳優の一人と評される

ダン・デュリエ/

1957年『胸に輝く星』(監督:アンソニー・マン/)などの

名脇役ジョン・マッキンタイアー/

さらには、

1972年『大いなる勇者』(監督:シドニー・ポラック/)

で山に住む男を演じたウィル・ギア/

も登場していますが、御愛嬌なのは、

1956年『ジャイアンツ』(監督:ジョージ・スティーブンス/)

などの美男俳優ロック・ハドソン/が、なんとインディアン役で

出演していたことです。

クレジット付きの出演でしたから、実質的なデビュー作品だったの

かもしれません。

 

監督は、

1954年『グレン・ミラー物語』(出演:ジェームズ・スチュアート/ほか)

のアンソニー・マン/が担当しました。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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