射撃大会で優勝した際に獲得したウィンチェスターライフルを、不覚にも
奪われてしまった男が、相棒と共に行方を追い、遂には取り返すまでの
物語になっていますが、そのライフル銃の名称を作品タイトルにしている
ところがユニークです。
タイトルの『ウィンチェスター銃’73』とは、こう説明されています。
~ウィンチェスター社はオリバー・ウィンチェスターにより創業され、
もともとは開拓民の洋服などを販売していた企業であるが、
1857年に武器製造工場を買収し、ニューヘイヴンアームズ社として
ライフル銃などの武器製造を始め、レバーアクションライフルの製造権を
取得すると、オリバーの息子・ウィリアムにより全米で販売を開始した~
そして、1866年に社名を「ウィンチェスター社」に改名した後、商品に
大きな改良を加えていきました。
~ヘンリーライフルに側面装填口や先台を付けるなどの改良を施した「M1866」と、
そのさらに改良型になるセンターファイア実包が使える「M1873」によって
人気を博した。
特にM1873は「西部を征服した銃」とも称されて名高い方~
この「M1873」こそが、本作タイトルになっている「ウィンチェスター銃’73」
ということになります。
当時の西部の男たちが。この銃にどれほどの憧れを抱いたのか、
本作は、そのあたりも巧みに描いています。
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「ウィンチェスター銃’73」 1950年 監督:アンソニー・マン
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ジェームズ・スチュアート/
1940年『フィラデルフィア物語』(監督:ジョージ¥キューカー/)
でアカデミー主演男優賞を獲得したジェームズ・スチュアート/
1959年『アンネの日記』(監督:ジョージ・スティーブンス/)
1965『いつか見た青い空』(監督:ガイ・グリーン/)
で二度にわたりアカデミー助演女優賞を獲得したシェリー・ウィンタース/
また、第二次世界大戦後の最も著名な悪役俳優の一人と評される
ダン・デュリエ/
1957年『胸に輝く星』(監督:アンソニー・マン/)などの
名脇役ジョン・マッキンタイアー/
さらには、
1972年『大いなる勇者』(監督:シドニー・ポラック/)
で山に住む男を演じたウィル・ギア/
も登場していますが、御愛嬌なのは、
1956年『ジャイアンツ』(監督:ジョージ・スティーブンス/)
などの美男俳優ロック・ハドソン/が、なんとインディアン役で
出演していたことです。
クレジット付きの出演でしたから、実質的なデビュー作品だったの
かもしれません。
監督は、
1954年『グレン・ミラー物語』(出演:ジェームズ・スチュアート/ほか)
のアンソニー・マン/が担当しました。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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