761『折れた槍』→繰り返すリメイク作品 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

本作は、1949年『他人の家』のリメイク作品である、と案内されています。

わずか5年後のリメイクということになるので、そこでその前作についても

ちょっと追ってみました。

すると、こんな案内です。 

~その後2回リメイクされた~

ですから、それらの作品を製作順に並べるとこんな風になるようです。

 

1949年『他人の家』(監督:ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ/)

    出演:エドワード・G・ロビンソン/リチャード・コンテ/

       スーザン・ヘイワード/エフレム・ジンバリスト・ジュニア/ほか

1954年『折れた槍』※本作のこと

1961年『ビッグ・ショウ』(監督:ジェームズ・B・クラーク/)

    出演:クリフ・ロバートソン/エスター・ウィリアムズ/

       ロバート・ヴォーン/ほか

 

僅か12年の内に三回もの映画化ですから、そのお話自体が大変に魅力を備えた

展開になっているということなのでしょう。

事実、本作は第27回米国アカデミー賞脚本賞受賞を獲得しました。

 

また、タイトルの、原題なら「Broken Lance」、邦題なら「折れた槍」とは、

こんな説明になっています。

~父親の埋葬の日、葬式に参列した息子・ジョーは、兄・ベンの足許に、

 インディアンの槍を逆さに突きさした。

 これは決闘を意味するインディアンの風習だった~

 

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「折れた槍」 1954年 監督:エドワード・ドミトリク/  

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スペンサー・トレーシー/リチャード・ウィドマーク/

 

出演は、

1937年『我は海の子』(監督:ヴィクター・フレミング/)

1938年『少年の町』(監督:ノーマン・タウログ/)

で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優、スペンサー・トレイシー/

 

その息子役に、

1962年『戦う翼』(監督:フィリップ・リーコック/)

などのロバート・ワグナー/

1950年代の活躍ぶりから大いなる飛躍も期待された美男スターでしたが

残念なことに、なにやら尻すぼみの印象になりました。

 

ひと癖持った息子役には、

1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)

において、豪華配役の中で「被害者」を演じた名優、リチャード・ウィドマーク/

 

さらには、こんな俳優たちも出演しています。

1954『アパッチ』(監督:ロバート・アルドリッチ/)

などのジーン・ピータース/

1952年『真昼の決闘』(監督:フレッド・ジンネマン/)

などのケティ・フラド/

他にも、ヒュー・オブライエン/アール・ホリマン/E・G・マーシャル/など。

 

監督は、

1947年『十字砲火』(出演:ロバート・ヤング/ロバート・ミッチャム/

              ロバート・ライアン/ほか)

でアカデミー監督賞にニミネートされたエドワード・ドミトリク/が

務めました。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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