本作は、1949年『他人の家』のリメイク作品である、と案内されています。
わずか5年後のリメイクということになるので、そこでその前作についても
ちょっと追ってみました。
すると、こんな案内です。
~その後2回リメイクされた~
ですから、それらの作品を製作順に並べるとこんな風になるようです。
1949年『他人の家』(監督:ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ/)
出演:エドワード・G・ロビンソン/リチャード・コンテ/
スーザン・ヘイワード/エフレム・ジンバリスト・ジュニア/ほか
1954年『折れた槍』※本作のこと
1961年『ビッグ・ショウ』(監督:ジェームズ・B・クラーク/)
出演:クリフ・ロバートソン/エスター・ウィリアムズ/
ロバート・ヴォーン/ほか
僅か12年の内に三回もの映画化ですから、そのお話自体が大変に魅力を備えた
展開になっているということなのでしょう。
事実、本作は第27回米国アカデミー賞脚本賞受賞を獲得しました。
また、タイトルの、原題なら「Broken Lance」、邦題なら「折れた槍」とは、
こんな説明になっています。
~父親の埋葬の日、葬式に参列した息子・ジョーは、兄・ベンの足許に、
インディアンの槍を逆さに突きさした。
これは決闘を意味するインディアンの風習だった~
***************************************
「折れた槍」 1954年 監督:エドワード・ドミトリク/
***************************************
スペンサー・トレーシー/リチャード・ウィドマーク/
出演は、
1937年『我は海の子』(監督:ヴィクター・フレミング/)
1938年『少年の町』(監督:ノーマン・タウログ/)
で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優、スペンサー・トレイシー/
その息子役に、
1962年『戦う翼』(監督:フィリップ・リーコック/)
などのロバート・ワグナー/
1950年代の活躍ぶりから大いなる飛躍も期待された美男スターでしたが
残念なことに、なにやら尻すぼみの印象になりました。
ひと癖持った息子役には、
1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)
において、豪華配役の中で「被害者」を演じた名優、リチャード・ウィドマーク/
さらには、こんな俳優たちも出演しています。
1954『アパッチ』(監督:ロバート・アルドリッチ/)
などのジーン・ピータース/
1952年『真昼の決闘』(監督:フレッド・ジンネマン/)
などのケティ・フラド/
他にも、ヒュー・オブライエン/アール・ホリマン/E・G・マーシャル/など。
監督は、
1947年『十字砲火』(出演:ロバート・ヤング/ロバート・ミッチャム/
ロバート・ライアン/ほか)
でアカデミー監督賞にニミネートされたエドワード・ドミトリク/が
務めました。