755『ナイル殺人事件』(1978年)→豪華客船内での殺人推理 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

原作小説は、女流推理作家アガサ・クリスティ(1890-1976年)の

『ナイルに死す』です。

ですから本作『ナイル殺人事件』の公開は、原作者クリスティの没後わずか

2年だったことになります。

また日本語タイトルを『殺人事件』としたのは、

1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)

に倣ってのことでしょう。

 

ここに登場する名探偵エルキュール・ポワロについて、ちょいと深追いを

してみると、こんな説明にぶつかりました。

~1920年に発表された処女作『スタイルズ荘の怪事件』で初登場した、

 探偵エルキュール・ポアロは、長編33作と50以上の短編に登場する~

 

へえぇ、大層な数の殺人事件で活躍しているんだ!

これならこの「ポアロ」の映画シリーズはまだまだ続くのかもしれません。

また、

1982年『地中海殺人事件』(監督:ガイ・ハミルトン/)と本作の両作品に

出演している俳優も何人かいるので、それを見つけるのもお楽しみの一つに

なりそうです。

 

また、この原作『ナイルに死す』も、『オリエント急行殺人事件』と同様に

その後に、ケネス・ブラナーの監督&主演で再映画化されています。

 

1974年『オリエント急行殺人事件』(監督:シドニー・ルメット/)

2017年『オリエント急行殺人事件』(監督:ケネス・ブラナー/)

 

    1978年『ナイル殺人事件』(監督:ジョン・ギラーミン/)

    2022年『ナイル殺人事件』(監督:ケネス・ブラナー/)

 

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「ナイル殺人事件」 1978年 監督:ジョン・ギラーミン/  

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   名探偵エルキュール・ポワロ

 

多彩な俳優が数多く出演していますので、今回はワンポイント風の紹介に

留めます。

 

ポワロ役は、

1960年『スパルタカス』(監督:スタンリー・キューブリック/)

1964年『トプカピ』(監督:ジュールス・ダッシン/)

で2度のAW助演男優賞に輝くピーター・ユスティノフ

 

1968年『ローズマリーの赤ちゃん』(監督:ロマン・ポランスキー/)

などの、ミア・ファロー

 

1958年『旅路』(監督:デルバート・マン/)

でAW主演男優賞を獲得したデヴィッド・ニーブン

 

1935年『青春の抗議』(監督:アルフレッド・E・グリーン/)

1938年『黒欄の女』(監督:ウィリアム・ワイラー/)

で2度のAW主演女優賞を手にしたベティ・デイヴィス

1962年『何がジェーンに起こったか?』(監督:ロバート・アルドリッチ/)

の怪演ぶりが、筆者的には強く印象に残っています。

 

1967年『暴力脱獄』(監督:スチュアート・ローゼンバーグ/)

で、AW助演男優賞に輝いたジョージ・ケネディ

 

本作の姉妹作?である1980年『クリスタル殺人事件』(監督:ガイ・ハミルトン/)

にも出演しているアンジェラ・ランズベリージェーン・バーキン

マギー・スミス/らの女優陣の他にも、

1968年『ロメオとジュリエット』(監督:フランコ・ゼフィレッリ/)

で、一躍衆目されたオリヴィア・ハッセー

 

1957年『怒れる十二人の男』(監督:シドニー・ルメット/)

で、やる気のない陪審員7番を演じたジャック・ウォーデン

 

監督は、

1974年『タワーリンウ・インフェルノ』

   (出演:ポール・ニューマン/スティーヴ・マクィーン/ほか)

などのジョン・ギラーミン

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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