<<ブログ 316>>
各社「新年度計画確定時期」に巻き起こったコロナ禍での株高
バブル期以来「30年ぶりの日経平均3万円突破」
そして菅首相長男問題、みずほシステム障害から想うこと
経営計画と同時にリスクマネジメントをしっかりと
私の想う「リスクマネジメント」
~変わらない私の想い~ by 入道
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今回も秋葉原を基地として世界への羽ばたきをされている
私とちょっとだけ?歳の離れた友達
画家の田中拓馬さんがご厚意で素敵な挿絵を画いてくださいました。
拓馬さん、ありがとうございます。
田中拓馬さんのオフィシャルウェブサイトを訪ねていただければと思います。
http://tanakatakuma.com
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・3月決算を迎える会社の多くが「新年度」で発表するための「年度計画」を固めようとしていた時期、そして・・・私の6回目の「干支誕生日」の前日、2021年2月15日に株価、日経平均株価は「3万円」を超えました。日経平均株価が「3万円」を超えたのは何と「30年半ぶり」だとか・・。
・ちなみに同じコロナ禍状況で学校の一斉休校を始めていた昨年の3月18日の日経平均株価は「16,358円」でした。
・一年前と比べて何が「良くなっているのか」、単純「景気は大幅に改善」されているのか・・・
・なんで「コロナ対応」が継続している中で昨年来、「株価」だけは上昇し続けているのか?
・株価3万円突破と同じ2月15日に発表された前年「2020年の一年間の実質GNPの伸び率」は「▲4.8%」こちらは「11年ぶりのマイナス4.8%」なのに・・・・・。
・不思議でなりませんが今回のブログは「株価は適正なのか」を書くのが目的ではないので、ここらで株価に関しての記載は止めておきたいと思います。
●上記のような上昇している株価状況の中で、年度末3月決算を迎える多くの会社では「新年度の経営計画『確定』」の時期に入っております。
●会社所属で社長を務めさせていただいていた時期、私は「新年度計画」策定の動きと連動しながらいつも「別の一つの動き」を私を含む少人数で行っていました。
★新年度計画は会社の仲間のみなさんと一緒に策定していましたが、上記の「別の1つの動き」は「私一人ないし極少人数で」行っていました。
★そこで「やっていた動き」、それを言葉でまとめてしまうと「リスクマネジメント」になります。
具体的には・・・
★新しい一年で「自分たちが困る、自分たちにとって起きては困る、自分たちにとって起きたら嫌な状況」
もっと分かりやすく言えば「計画が達成できなくなる会社にとってマイナスな状況」を「自ら考え」、考えたら次に「その状況になったら自分たちはどんな動きをしたらいいのか」をできうる限りたくさん考えて、
それぞれに対する「対応策」をきちんと考え、網羅しておく。
これが私のリスクマネジメントの具体的な動きです。
●「リスクマネジメント」を「私なりに」表現するといくつかありますが、次のようになります。
★私の想うリスクマネジメントとは・・・リスクマネジメントを「私なりに」表現すると・・
◆「想定外を極力少なくしていく動き」
=「できうる限り想定内にしていく動き」
自分たちにとって「都合の良くない事態」をたくさん想定し
想定した「嫌な都合の良くない事態」一つひとつに対して
もし「そんな「事態」になったら自分たちは「どんな動き」を
するのか」をしっかりと考え、具体的な行動策(アクション
プログラム)まで考えておく
そしてそれをきちんと自分で記録して記憶しておくこと
そうすれば 、仮に嫌な事態になったって
全て「想定内のこと」になるのですから。
◆そのために必要なのは
・仮説・・起きては嫌な状態、嫌なこと・・・この状況を「どれだけた
くさん想定できるか」にかかってきます。
・この動きをこれも私なりの表現にしますとこうなります。
「TIINKは悲観的に、そしてACTIONは楽観的に」
徹底的に悲観的に想定し、楽観的に動く
・想定内のことにしてしまえば、その時の対応はTHINKの時に
考えているので、その動き、ACTIONをしていけばいい、ので
す。
★悲観的に考え想定した状況にならなければ「ラッキー」だけ
になります。
●いつも会社の年度計画と 「対」で「当該期に起こりうる自分たちにとって嫌な不快な状況」をたくさん想定して、その想定した「嫌な状況なったらどんな動きをしたらいいのか」を「具体的な行動レベル」まで落とし込んで「たくさんたくさん」の「万が一の時のアクションプログラム」としてまとめておく、こんな動きをしていました。
●はるか昔・・もう51年前、私が21歳の頃に学んだコンピュータプログラミング。
この中にあった「プログラミング組み立てワード」「命令文」が私は大好きで今でもことある毎に使い続けており、そしてそれが前記してきた「私のリスクマネジメント」にもつながっています。
●それは
IF 〇〇〇〇、THEN GO TO ◎◎◎◎◎
「もし○○〇〇の状況になったら、その時には◎◎◎◎◎へ行け」との命令文なります。
例えば、もし「イコール」にならなかったら、その時にはもう一度前の指示のところに戻れ・・こんな使い方になります。
●どうでしょうか!!
何も問題なければ、そのままどんどん進んでいきます。でも「あるところで」「想定と違う」状況になった時には「どうするのか」をプログラムの中にしっかりと入れ込んでおくのです。
●極論、「ERROR」表示をする、これだけでもいいのです。
ERROR表示が出たら「やり直してください」これだけでもいいのです。EROORのまま先に進めること、これが一番「危険」「やってはいけないこと」なのですから。大切なのは「ダメですよ、ERRORですよ」と感じること、教えること」なのです。
★いかがでしょうか。
「リスクマネジメントそのもの」だと思われませんか。
★21歳の当時は「リスクマネジメント」なんてことからは全く発想していませんでしたが、完ぺきに「私のリスクマネジメント」の考え方の土台になっています。
挿絵は田中拓馬画伯 画
●コンピュータ、いろんな人が使いますので、どんな人がどんな使い方をしても「正しい方向に進めるようにしていく『道標』、それが「プログラミング」なのかなともずっと想い続けています。
★企業におけるリスクマネジメントは「嫌な状況そしてあっては困るマイナス事態をも想定した経営プログロム」そんな言い方もできるかも知れません。
IF(想定した嫌な状態A)になったら、THEN(その時には)
GO TO(あらかじめ考えてあるこの動きをしなさい)
●だから・・・・・嫌なやりたくい動きなのですけれども
「自分たちにとって嫌なマイナス」となるのはどのような状態なのか、どうなったら嫌、マイナスになるのかを徹底的に想定し、想定した事象に対して起こりえるだろう順に「そうなったら自分たちはどんな動きをしていくのか」を具体的なアクションプログラムにまで落としこんで用意しておく。
この動きが私の想うそしてずっとやり続けてきたリスクマネジメントです。
★「ことが起きてから〇〇対策委員会を設置してそこで考える」
これはリスクマネジメントではありません。断言いたします。
「その場しのぎ」「時間稼ぎ」でしかなく事態をより「悪く」させてしまいます。
★繰り返しをして結びたいと思います。
THINK(考え)は徹底的に悲観的にし
もしその悲観的な状況になったら
どんな動きをしていくのかを徹底的に考え
考えたら次にその嫌な状況一つひとつに対して
具体的なアクションプログラム(いつ、だれが、何を、どこで、・・)に
落としこんでおく
そこまでやっておけば大丈夫
仮にことが起こっても大半が「想定内」となるのだから
だから
ACTION(行動)は楽観的に
★そして・・・私に気づきを与えてくれた「IF・・THEN GOTO・・・・」は日本語で私なりに表現すると「たくさんのチェックポイントを自ら設定する動き」となります。
★いちど、動きだしたからずっと・・・なのではなく例えば月に一度とか半月に一度とか「立ち止まってこのまま進めていっていいのか、やり方を変えた方がいいのか、ストップをかけるのか・・」、次へのアクションのための「チェックポイント」を、できるだけ「たくさん設定」していくこと、そう思います。
★これが私の想うそして実際にやってきたリスクマネジメントへのこうどう(考動=考え動く)です。
今回も最終行にまでお眼をすすめていただきまして
ありがとうございます。
沢山のたくさんの本が発行されているリスクマネジメント
私の想いを改めてひとことで言ってしまうと
リスクマネジメントとは
「負の状況、マイナスの状況になつた時の事前準備」
こうなります。
各社、各人、目指しているところ、そして動き方も
みんな異なるのですから、回答は企業の数だけある
人の数だけある・・・・・
それがリスクマネジメントだと改めて感じています。
ありがとうございます。
にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村道夫)