Poubelle - ゴミ箱のプベル | すまいのレシピ【すまレピ】 パリ便り

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最近よく見かけるようになった、むっちり、どっしりとした体格の、路上の大型ゴミ箱。

完全に密閉されているので臭いもなく、街の景観にも馴染んでいます。

 

 

この路上の大型ゴミ箱は、家庭用ゴミの分類と同じく

1:生ゴミやリサイクルできないもの

2:リサイクルが可能なもの(ダンボールや紙ゴミなど)

3:ガラス瓶類

の、3分類です。

 

回収車が循環に来るとちょっとした車両渋滞を起こしつつ、回収が始まります。

 

ゴミ箱上部の突起の部分をアームがガッチリ捉え、アームがゴミ箱を吊るしている間に、回収車の上部がスライドして開きます。回収車の上部までゴミ箱の移動が完了すると、底がパカッと開いてドサドサドサドサ!っとゴミが回収される仕組みです。

同じシステムでガラス瓶も回収されるので、なかなか大きな音になります。

 

 

回収にはやや時間を要しますが、人員も運転手さんひとり、大量のゴミが一度に回収できるとあって、パリの街に増えつつあるこのゴミ箱です。

 

さて、3分類という緩い分別基準のパリですが、コロナ禍では生ゴミの増加も課題になりました。

その問題を前向きに解決するべく、現在パリとその近郊では、実験的に「生ゴミ専用」の回収が行われていたり、プロ用の生ゴミ回収システムが発展していたりと、大規模なコンポストが発達しつつあります。

 

エコカー、自転車、それに馬車が登場して回収する地区もあったりと、都市生活の中でゴミ捨てのアクションを魅力的にしようとする試みに、ちょっとわくわくするのです。

 

ちなみにフランス語でゴミ箱はプベル(poubelle)。パリにゴミ箱が設置された時のパリ市長、プベル氏の名前に由来します。