第267回 忘れ物 | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

いつものように早朝5時に目を覚まし、ウォーキングを楽しんだ日のこと。
この日は講演に向かう為、朝7時台のバスで飛行場に向かいました。

車中では、iPadを使って各方面にメールを送っていましたが...
朝早く起きて運動したこともあり、途中から深い眠りに落ちてしまいました。

それから空港につく直前の車内放送で目を覚まし、急いでキャリーバックを抱えてバスから降りました。


空港に到着後、飛行機のチェックインを早々に済ませ、仕事の続きをしようと思い、iPadを鞄から取り出そうとしたところ、どこにも見当たりません。


その時、バスの中で眠りにつく前に隣の座席に置いたことを思い出しました。


すぐに空港のバス案内所に行き、事情を話したところ、係りの方が車庫に電話をしてくれて、iPadが忘れ物として報告されていることを教えて下さいました。

空港の前に止まっているタクシーに乗りこみ、すぐに車庫に向かい、iPadと再会した時の感激は忘れません。


オリンピック関係のニュースで、リオではiPhoneやiPadが盗難される事件をよく聞いていたので、日本は本当に良い国だと身をもって実感しました。


日本人の多くは「バスで忘れ物をしても、だいたいの場合出てくるだろう」と思っていることでしょう。
財布を落としても、何一つ取られることなく返ってくることも珍しくありません。

しかし、これは諸外国からすると有りえないことです。


最近では、こんなに素晴らしい日本でも、インターネットを介しての事件や、青少年による事件、猟奇的な事件など、変わった事件が増えてきているように感じています。

優しい人々、素晴らしい自然を次の世代に伝えるためにも、日本人一人一人が襟を正して感謝の日々を過ごしたいですね。