第268回 新たな試み:キャンサーボード | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

この4月から、当センター、鹿児島大学、九州大学、東京クリニック、オフィス鹿児島をつないでキャンサーボードを始めました。
参加者は、センター医師、内科系医師、外科系医師、病理医、放射線診断医です。

厚労省による「キャンサーボード」の説明は次のようになっています。

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キャンサーボードとは、手術、放射線療法及び化学療法に携わる専門的な 知識及び技能を有する医師や、その他の専門医師及び医療スタッフ等が参集 し、がん患者の症状、状態及び治療方針等を意見交換・共有・検討・確認等 するためのカンファレンスのことをいう。
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センターのキャンサーボードもこれに従い、各地点をパソコンのSkypeで結んで行っています。
複数の地点を結ぶのは難しいのですが、最近、ようやくスムーズに行えるようになってきました。

そのシステムを使い、一人一人の患者さんについて、陽子線治療が適応になるかどうかを全員で検討しています。

他の専門家の意見を聞くことは、非常に勉強になります。
この会議で大切にしていることは、他の意見をよく聞き、最終的に患者さんにとって最良の方法を考えることです。

キャンサーボードを通して、これからもすべての人に優しい、幸せな医療を提供してまいります。