先日、テレビ会議システム(インターネット経由)を使って医療相談を受けました。
相手は80歳を過ぎたおばあちゃんです。
最初に挨拶をして、病気の理解について聞きました。
十数年前に手術を受けがんを克服していましたが、今回は同じ臓器の別の部位に、小さな腫瘤が見つかり、主治医からは、「腫瘤の部位とサイズから、手術をして、がんかどうか判断しましょう」と言われたそうです。
以前の手術後、手術創の痛みが強かったそうで、年齢のこともあり、今回は「どうしても手術はしない」と固く決められていました。
そのため、主治医の先生(外科)は、そのがん専門の内科医を紹介されたようです。
ちょうどそのような時期に、私とテレビ相談をすることになりました。
前述したように、まずよく話を聞きます。
患者さんは、テレビ越しであれば安心するのか、とにかくよく話をします。
それをゆっくり聞き、ご本人の希望も細かく聞き取るようにしています。
このおばあちゃんの場合、手術以外の治療方法では、放射線治療や陽子線治療が可能と考えられました。
さらに話を聞くと、年金生活の為できるだけ自己負担を減らしたいとの事でしたので、
近年の放射線治療も非常に優れており、今のような大きさの腫瘤であれば、治療可能であることを伝えました。
続けて
「これから次の検査を受けるようなので、その結果をまた教えてください。
その時までに、お勧めの病院を決めてお伝えします」と言って、テレビ相談を終了しました。
このようなテレビ相談で大切なことをまとめます。
1)良く話を聞く
2)何を希望しているのかを聞く
3)陽子線治療以外でも役に立つ情報があれば惜しみなく伝える
今日の高齢化者社会では、テレビ相談は非常に有用です。
医療だけではなく色々な分野で広がっています。
テレビを使った井戸端会議ですね。