第281回 緊急地震速報 | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

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一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

10月下旬、鳥取地震の日。

 

その日、私は朝から横浜での会議を済ませ、終了後すぐに新幹線に飛び乗り、大阪で行われるセミナーに参加するため移動していました。

 

13時に梅田駅前ビルの会場に入り、セミナー主催者の講演中の注意案内を聞いていました。

 

「講演中の携帯電話は、電源を切るかマナーモードにして下さい。

災害時にはビル側が緊急館内放送を行いますので、それに従って避難して下さい。」

といった案内で、多くの人は携帯がマナーモードになっているかをチェックしていました。

 

 

最初の講演者の話が佳境に入ってきた14時過ぎ。

マナーモードにしているはずの携帯電話が一斉になり出しました。

 

セミナーに参加していた約100名の携帯が一斉に鳴り始め、すごい音でした。

続いて、「緊急速報、緊急速報、地震です」という音声ガイダンスが流れました。

 

まさかと思っていると、ビルが横にゆらゆらと揺れ始め、すぐに館内放送も入りました。

自分の携帯に目をやると、震源地は鳥取で、大阪は震度4と表示されていました。

 

緊急地震速報とその後の地震を体験したのは初めてで、良い経験になりました。

 

 

学びです。

 

(1) 大地震では、携帯はマナーモードにしていても緊急速報が入る。

(2) 震度4の揺れに対しては、結構、みんな落ち着いている。

(3) 大きなビルでは、防災担当から直ちに館内放送が入る。

 

 

我が国は年間1000回を超える有感地震がある、地震大国です。

そのため、地震に対するあらゆる予防対策が打たれていますが、地震はないのが一番です。