先日、日本で発刊されている外国人向け英文誌の取材を受けました。
取材クルーは、日本人のディレクターとカメラマン、英国人記者の3名です。
昨年も同様の取材を受けたため、今回はディレクターから「この一年間の変化」について質問されました。
まず、JCIの認証を更新できたことを報告しました。
第275回 JCI再認証
http://ameblo.jp/ptrc/entry-12212406700.html
そして、昨年の4月から小児がんに対する陽子線治療が保険適用されることとなり、一年間で2名の小児がんの患者さんを治療したことを報告しました。
うち1名は先日のこばなしでご紹介した中国人の男の子です。
第290回 60羽の折鶴
http://ameblo.jp/ptrc/entry-12245061295.html
このエピソードも、ディレクターに紹介させていただきました。
当センターでは、目には見えない、数字には現れない部分にも力を入れています。
それが「『おもてなし』で人を喜ばせる」ということです。
先日の中国人の患者さん親子に対する指宿観光は、まさに これです。
一見、治療には関係のないことかもしれません。
しかし、病だけを治すことが私たちの目的ではありません。
私たちは、病を治すだけにとどまらず、人間として関わります。
名前を呼ぶことや、挨拶、コミュニケーションを重視しています。
治療の技術を研鑽するだけではなく、人を喜ばせる感性も磨き続けています。
それらは、全て患者さんの幸せに、そして自分たちのやり甲斐と幸せに繋がっていくことを知っているからです。
人間は感情の生き物です。
目には見えませんが、「幸福」と感じる気持ちや、心からの笑顔は、がんの治療に良い作用を与えると信じています。
引き続き、「おもてなし」を大切にしながら、幸せな医療を提供して参ります。
大地のエネルギーがあふれる南薩・指宿。
センターにはいつも笑顔があふれています。
男の子とお母さんが折った折鶴を受付に飾っています。
この折鶴が、また次の患者さんを笑顔にしています。