第300回 少しのきっかけ | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

机の中を見ていたら、古い写真を記録したCD-Rが出てきました。
その写真を見て、昔のことを思い出したので書かせていただきます。

 

1970年に開催された大阪万博。もう50年も前のことになります。
当時、開催地が地元大阪ということもあり、「万博なんて...」という感じで全く興味がありませんでした。

 

それから数ヶ月が経った頃、友人に「万博に行かないか?」と誘われました。
断る理由もなかったので、足を運び、ジェットコースターに乗ることになりました。

 

ジェットコースターは人気らしく、長蛇の列。
私も2列に並んで順番が来るのを待っていました。
私の前には、米国人の夫婦と高校生ぐらいの娘さんの3人家族がおり、楽しくお話をされていました。

 

いよいよジェットコースターに乗る順番が回ってきて、座先に座るという時、
私は米国人家族の娘さんと隣同士になりました。

 

そのとき、片言の英語で、「どこから来たのか」と質問したのが、外国人との生まれて初めての会話です。
非常に可愛らしい女性だったこともあり、外国人と会話をする楽しさに目覚めました。

 

私が英会話学校に通いだしたのは、それから間も無くしてのことです。

 

 

万博が終わった翌年、ロータリーの交換学生として米国に一ヶ月半滞在しました。
 

その翌年、ヨーロッパを三ヶ月かけて一人旅。
今回見つかったCD−Rに入っていた写真は、その一人旅の時のものでした。

 

 

旅が好きになったのもその頃からです。

 

万博で、可愛い外国人女性とジェットコースターに乗り合わせていなければ、別の趣味、別の人格になっていたかもしれません。

 

ほんの少しのきっかけで人生は変わります。
皆さんも、何でもないような日々の中に、将来を大きく変えるきっかけが潜んでいるかもしれません。

 

どんな時だって、行動を起こすことで新しい何かが始まります。
思い立ったら、迷わず行動し、人とのコミュニケーションを大切にして下さい。

 

なお、今のご時世、外国人女性にむやみやたらに話しかけるのは危険ですのでお気をつけください。