皆さんこんにちは。WillowZenファームステイのくみです
注)本日の記事には、過酷な飼育状況下にある動物の写真があります。見たくない方は、ご注意を。
今日は朝から肉の話。
この間、フリーレンジの豚を育てているりぃさんから分けていただいたポークを使って、ローストポークを作りました♪
ローストポークの醍醐味は、カリッカリに焼いた皮。クラックリングと言います。
美味しいクラックリングを作るコツは、ポークの皮の水分をペーパータオルなどでよく拭きとって、塩を塗りこむこと。
我が家では、ヒマラヤンピンクソルトを使います。最近は日本でもヒマラヤンソルトが買えるみたいですね。是非お試しあれ。
日本ではあまりローストを作る機会がなかったため、オーストラリアに来てからロースト料理の勉強を始めました。
今ではローストビーフ、チキンロースト、ラムローストなどいろいろ作ります。家族にも人気メニューだし、何よりオーブンに全てお任せなので楽チンなのです。
とはいえクラックリングは私には難関でして、最初にクラックリングを作ろうと思ったときは、なかなか上手くいかず、軽いカリッとした食感になるはずが、硬いネチネチした食感になってしまったり、オーブンの温度を上げすぎてクラックリングに火がついたり
やっと上手に焼けるようになりました。ほっ。これでみなさまにもお出しできます。
りぃさん家の豚肉はとっても美味しくてですね、いい人生を送ってきた豚さんなんだなぁと思います。
最近はオーストラリアでも、鶏や豚のケージ飼育をやめようという運動が高まってきてまして、テレビCMでも流れています。
生活環境が悪くて、羽が抜けてぼろぼろになった鶏。早く太らせて出荷できるように、1日に2-3時間しか飼育小屋の明かりを消してもらえないそうです。明かりがついていれば餌を食べ続けるように、品種改造されているそうです。(そして人はそれを品種改良と呼ぶ)
あまりに早く太るために、心臓が追いつかなくて死んでいく子や、自分の体重が支えられず立てなくなって、糞が落ちているコンクリートの上に座り続け、感染症を引き起こして死んでしまう子がたくさんいます。
こういう鶏は、一生太陽を浴びることなく、地面に足をつけることなく一生を終えます。
豚の場合、身動きが取れないほどの狭いケージに入れられ、こちらも一生太陽を見ることなく、地面を歩くことなく一生を終えます。
自然界では母豚が、産んだばかりの子豚の上に座って殺してしまうケースがあるため、母豚は子供を産んだ後も身動きが取れないケージの中にいます。
子豚は保温のために、母親の体温ではなくライトがあてがわれます。お腹がすいたら自分から母豚の乳を飲みに来ますが、母豚は自分の子供の近くに寄り添うことも出来ません。
豚の大好きな地面の穴掘りや、日向ぼっこさえ出来ないのです。
豚は頭のいい動物です。こんな飼育状況ではあまりに残酷だと思います。
飼育動物にも動物権利を!!我が家では、フリーレンジのお肉だけ食卓に並べるようにしています。