747『カリートの道』→豪華配役と流れる画面 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

最初この題名に接したとき、「カリート」とは、続く「道」との言葉から、

どこかの土地の名称かと思いました。

ところが、原題が「Carlito's Way」となっている上に、主人公の名前が

「カリート・“チャーリー”・ブリガンテ」と紹介されていて、それで

初めて「(その人物)カリートの道」であることが理解できた次第です。

 

その「カリート」氏は元麻薬王。

刑期30年のところ、親友の弁護士の尽力もあって、たった5年で出所

したものの、久しぶりのシャバ環境は、あまりにも変わっていて、

カリートは一種の「浦島太郎」状態の心境に陥ります。

 

~仁義も信義も失くし、麻薬取引では見境いのない殺人が横行、

 さらには、かつての仲間は金のために平然と裏切ろうとする~

しかも、生意気で目障りチンピラを始末することにも失敗した、

自身の衰えも思い知らされる有様。

 

そこで引退も考えるのでしたが、そこへ、親友の弁護士からこんな

頼み事が寄せられます。 

~マフィアのボスの脱獄を手伝ってほしい~

カリートは、かつて自分の裁判の際に弁護士として刑を軽くして

くれた恩義もあって断ることができず、結局はその頼みを承諾する

のですがして・・・

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「カリートの道」 1993年 監督:ブライアン・デ・パルマ  

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左から)アル・パチーノ /ショーン・ペン/

 

出演は、主人公カリートに

1972年『ゴッドファーザー』(監督:フランシス・フォード・コッポラ/)

で俄然注目されたアル・パチーノ

何度かのノミネートの末に、

1992年『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(監督:マーティン・ブレスト/)

で、やっとAW主演男優賞を獲得しています。

 

親友の弁護士役は、

2003年『ミスティック・リバー』(監督:クリント・イーストウッド/)

2008年『ミルク』(監督:ガス・ヴァン・サント/)

で、2度のAW主演男優賞に輝くショーン・ペン

 

カリートの恋人役には、アカデミー作品賞を獲得した

2011年『アーティスト』(監督:ミシェル・アザナヴィシウス/)

で、主人公の妻を演じて再度注目されるようになったペネロープ・アン・ミラー

 

この他にも、ジョン・レグイザモルイス・ガスマンジェームズ・レブホーン

などとともに、ヴィゴ・モーテンセン/も出演していました。

 

監督は、

1976年『キャリー』(出演:シシー・スペイセク/ほか)

1980年『殺しのドレス』(出演:マイケル・ケイン/ほか)

などのブライアン・デ・パルマ

流れるようなカメラワークを得意とする監督です。

蛇足ながら、筆者は気が付きませんでしたが、本作のクラブ内のシーンで、

自身もチラッと登場しているとのことです。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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