749『地中海殺人事件』→旅客船中の真犯人を突き止める | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

アガサ・クリスティの小説の中登場する名探偵「エルキュール・ポワロ」

シリーズの一作品で、原作小説のタイトルは『Evil Under the Sun』とあり、

日本語の題名なら「白昼の悪魔」とのことです。

これが映画化されて、日本語でのタイトルを『地中海殺人事件』と

しています。

 

おそらくは、これは映画化された前作『オリエント急行殺人事件』が

ヒットし、作品的にも評価されたもあって、それに倣っての『○○殺人事件』

という邦題パターンを踏襲したということなのでしょう。

 

評価は人さまざまなのでしょうが、作品の出来栄えについては筆者的には

『オリエント急行殺人事件』の方が気に入っています。

なぜなら、本作では遺跡においての落石など、どのような方法でそれが

起きたのかなどの点において、いささかの説明不足を感じたり、はたまた、

描かれた犯行工作をうまく実行するのは、筆者的にはちょっと

苦しい感じがしてしまったからです。

 

それに、配役陣も『オリエント急行殺人事件』の方が、筆者は華がある

印象を持ちましたが、それに比べると、本作の方はやや地味っぽく

感じられました。

 

さて、こうした謎解き作品の物語は、どうしても複雑になるのが宿命

ですが、本作もその例外にはなっていない印象を持ちました。

 

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「地中海殺人事件」 2019年 監督:ガイ・ハミルトン  

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 ポワロ役)ピーター・ユスティノフ/

 

名探偵エルキュール・ポワロ役には、

1960年『スパルタカス』(監督:スタンリー・キューブリック/)

1964年『トプカピ』(監督:ジュールス・ダッシン/)

で二度のAW助演男優賞を獲得した名優ピーター・ユスティノフ

 

1969年『ミス・ブロディの青春』(監督:ロナルド・ニーム)

1978年『カリフォルニア・スイート』(監督:ハーバート・ロス/)

前作でAW主演女優賞、後作で同助演女優賞に輝いた、

これまた名優のマギー・スミス

 

この他にも女優陣では、

1969年『女王陛下の007』(監督:ピーター・ハント/)

などのダイアナ・リグ

 

1969年『ジュ・テーム・モワ・ノン・ブリュ』(監督:セルジュ・ゲンスブール/)

などのジェーン・バーキン

ゲンスブールが作詞・作曲した同名アルバムを映画化した作品との案内が

ありましたが、幸か不幸か筆者は未見です。

 

男優陣は、

1951年『砂漠の鬼将軍』(監督:ヘンリー・ハサウェイ/)

で、“砂漠の狐”と異名をとりながらも、ヒトラー暗殺計画に加担したとして

悲劇的な最期を遂げたドイツ軍元帥エルヴィン・ロンメルを

見事に演じきったジェームズ・メイソン

 

1968年『猿の惑星』(監督:フランクリン・J・ジャフナー/)

で、猿族の考古学者コーネリアス役や、

1972年『ポセイドン・アドベンチャー』(監督:ロナルド・ニーム/)

で、船員のボーイ役を演じている個性派の俳優ロディ・マクドウォール

 

監督は、

1964年『007 ゴールドフィンガー』(007=ジョーン・コネリー/)

1971年『007 ダイヤモンドは永遠に』(007=ショーン・コネリー/)

1973年『007 死ぬのは奴らだ』(007=ロジャー・ムーア/)

1974年『007 黄金銃を持つ男』(007=ロジャー・ムーア/)

などの作品で、よく知られるガイ・ハミルトン/が務めています。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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