20世紀のアメリカ文学を代表する小説家の一人としてその名をも越している
「F・スコット・フィッツジェラルド」(1896-1940年)はこう紹介されています。
~1920年代の「失われた世代」の作家の一人とみなされ、狂騒の
「ジャズ・エイジ」を描いたその作品は後世の多くの作家に影響を与えた。
生前に発表した長編小説は4作品にすぎない~
ちょっと伝説めいた人物のようですが、念のためにそこに使われた文言の意味も
探ってみると、こんな説明になっていました。
〇失われた世代(ロスト・ジェネレーション)
→20代の青年期を第一次大戦に蹂躙され、戦死したり、生き残ったが社会生活に
支障を来たす負傷をした者も多い。
40代に当たる1930年代には世界恐慌に遭遇し、50代を第二次世界大戦に
蹂躙されるという「貧乏くじ世代」であったとも言える。
〇ジャズ・エイジ
→狂騒の20年代と呼ばれるアメリカ合衆国の1920年代の文化・世相を指す
言葉であり、F・スコット・フィッツジェラルドの『ジャズ・エイジの物語』
(1922年)に由来する。
そのF・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャッツビー』を原作に
して映画化した作品と聞いていたので、全体的に文芸調の語り口になっている
ものとばかり想像していました。
ところが、その期待?は軽くうっちゃられて、画面はこんな印象に。
~CG多くパンクなの演出~
また、1974年の同名映画(監督:ジャック・クレイトン/主演:ロバート・
レッドフォード/)のリメイク作品でもあるようですので、比較してみる
のも一興です。
ところが、筆者は不幸にしてその作品は未見のため、それが叶いません。
ただ想像するに、多分今回作品ほどにはCGの多用はなかったであろうことは
推察しているところです。
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「華麗なるギャツビー」 2013年 監督:バズ・ラーマン/
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左から)レオナルド・ディカプリオ/
キャリー・マリガン/ジョエル・エドガートン/
主人公ギャツビーには、
2015年『レヴェナント:蘇えりし者』(監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)
でAW主演男優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオ/
その隣人となった物書きには、
人気の『スパイダーマン』シリーズで「スパイダーマン」を演じ続けている
トビー・マクガイア/
若きギャツビーが貧しさゆえに失った恋人デイジー役には、
2020年『プロミシング・ヤング・ウーマン』(監督:エメラルド・フェネル/)
で、世の中のゲスな男たちに鉄槌を下す「復讐の天使」となった女性を講演した
キャリー・マリガン/
デイジーの夫役には、
2015年『ザ・ギフト』で製作・監督・脚本を兼ねて携った
ジョエル・エドカートン/
個人的には、
2018年『ある少年の告白』で、同じく製作・監督・脚本を兼ねた上に、さらには
同性愛の少年少女「矯正」させるため熱心に「救済プログラム」に取り組む
神職者役が印象に残っています。
監督は、
2001年『ムーラン・ルージュ』(出演:ニコール・キッドマン/ほか)
2022年『エルヴィス』(出演:オースティン・バトラー/ほか)
のバズ・ラーマン/が担当しています。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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