10代で未婚の母となり、幼い息子と強制的に引き離された女性の
~50年前に生き別れた息子を探し続けた姿~
を綴ったノンフィクション本『The Lost Child of Philomena Lee』を
原作としていると案内されています。
ことの始まりは、こうですた。
婚前交渉で妊娠した若い女性が、カトリックの厳しい戒律により修道院に
収容されます。
その修道院では、息子と定期的に会う事はできましたが、ある日以後
消息が途絶え、会うことは叶わなくなってしまいました。
どうやら、息子はとある家庭の養子となったようです。
女性は常に息子の事を気にかけながらの50年の歳月を過ごしましたが、
ある日、娘に「息子」の存在を告白するのでした。
母の想いを受け止めた娘は、知り合いの元ジャーナリストに話を
持ちかけました。
こうして、愛する息子にひと目会いたい女性と、その記事に再起をかけた
元ジャーナリストという、全く別の世界に住む二人の旅が始まったのです。
当然のこと、かつて収容された修道院にもその調査は及びますが、
記録の一切は火災で焼失していました。
ところが、その修道院についての調査を進めるうちに、意外な証言が
浮かび上がってきたのです。
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「あなたを抱きしめる日まで」 2013年 監督:スティーヴン・フリアーズ/
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ジュディ・デンチ/スティーヴ・クーガン/
出演は、これまで何度もアカデミー賞にノミネートされており、
1998年『恋におちたシェイクスピア』(監督:ジョン・マッデン/)
でエリザベス1世を演じアカデミー助演女優賞に輝いたジュディ・デンチ/
本作でも主演女優賞にノミネートされ、通算7度目のノミネートと
なりました。
元ジャーナリスト役には、スティーヴ・クーガン/
本国イギリスでは、コメディ作品でよく知られているとの案内でしたが、
本作ではシリアスな役に挑んでいます。
監督は、
2006年『クィーン』(出演:ヘレン・ミレン/ほか)
などのスティーヴン・フリアーズ/が担当しました。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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