~64歳でフロリダ海峡約180キロを泳いで横断するという大偉業を
成し遂げたスイマー、ダイアナ・ナイアド~
という実在女性の挑戦過程を描いた本作の原題は「Nyad」・・・
もちろん、彼女の名前から採ったものです。
20歳代のとき、キューバからフロリダまでのフロリダ海峡を一気に泳いで
渡り切るという大冒険に挑戦しながら、果たせなかったことに大きな悔いを
抱いていたナイアドは、なんと60歳代になってから再挑戦することに熱意を
燃やします。
しかし、当然のことながら周囲の人たちは大反対。
~無謀だ/無茶だ/体力・年齢を考えよ/正気の沙汰ではない~などなど。
しかしナイアドの決意は揺るぎません。
自分が生きていることの証を、この「フロリダ海峡泳破」に求めていたのです。
その熱意に討たれた人の中からは協力者も現れます。
しかし実際に挑戦してみると、想定外の出来事の連続で、なかなか成功に
近づくことができません。
しかし、遂には偉業を成し遂げる・・・ここで映画は終わるのですが、以下は
その感動をより深く味わうためのささやかな入知恵。
○海峡を「渡り切った」とは、両足が完全に水面から離れた瞬間をもって
判定OKとなるようです。
○この53時間がかかった「フロリダ海峡横断遠泳」成功は、もう一つ、
~サメよけのおりを使わずに泳ぎ切るという史上初の偉業~だったそうです。
ちなみに、イマ注目の「ChatGPT」にこんな質問をぶつけてみました。
質問)64歳でフロリダ海峡を泳いで渡るという偉業を成し遂げたナイアドの、
そのフィニッシュに至る50数時間の、人間の基本的な生理である睡眠や
食事や排泄などは、どのように遂行または処置や処理をしたのでしょうか?
それに対して、睡眠・食事・排泄に分けた回答がありましたが、結論を先に
言えば、「ChatGPT」もそれについての充分な情報は持ち合わせていない
ようでした。
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「ナイアド ~その決意は海を超える~」 2023年
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監督:エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ/
ジョディ・フォスター/アネット・ベニング/
出演は、ナイアド役に
1999年『アメリカン・ビューティ』(監督:サム・メンデス/)
2004年『華麗なる恋の舞台で』(監督:イシュトバン・サボー/)
の両作品でAW主演女優賞にノミネートされたアネット・ベニング/
本作では、メイクも演技も、これまで演じてきた女性像とはがらりと
異なっていて、マラソンスイマーらしい迫力が備わっていました。
その友人でありコーチの役は
1988年『告発の行方』(監督:ジャナサン・カプラン/)
1991年『羊たちの沈黙』(監督:ジョナサン・デミ/)
の両作品でAW主演女優賞を獲得したジョディ・フォスター/
1999年『ノッテイングヒルの恋人』(監督:ロジャー・ミッシェル/)
などにも出演していたリス・エヴァンス/がサポートボートの船長役
を演じています。
監督は、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ/となっていますが、
名前からして女性監督らしいことは想像しますが、作品経歴などに
ついては、残念ながらよく知りません。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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