764『ジェロニモ』→護送した騎兵隊将校の回想 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

~チリカワ族アパッチインディアンの(実在した)戦士ジェロニモを描いた 

 歴史ドラマ~

このように案内されていますから、その「ジェロニモ」(1829-1909年/

Geronimo)について調べてみました。

 

すると、

~ネイティブ・アメリカン、アパッチ族のシャーマンであり、家族が

 メキシコ軍に虐殺されたのを機に、アパッチ族の戦士たちとともに

 対白人抵抗戦である「アパッチ戦争」(1851-1886年)に身を投じた戦士~

 

で、こんな注記も。

~なお、部族の酋長と誤解されている例も多いが、実際は酋長ではなく部族の

 「指導者」でもない。

 なぜなら、戦士集団だったアパッチ族には「酋長に戦士が服従する」という

 義務も風習もなく、戦士は結束はしてもすべて個人行動で動くものであって、

 戦士たちはジェロニモ個人を慕って抵抗戦をともにしたのである。

 また、ジェロニモは軍事的な指導をしたこともない~

 

アッチャー、筆者なぞは長い間、上の「誤解」をしたままだったようです。

まったくの余談ですが、日本医おける江戸時代初期のキリシタンで

「島原の乱」(1637年)おける一揆軍の中心人物とされる「天草四郎」

(本名:益田時貞/1621?-1638年)の当初の洗礼名が

ジェロニモ/(Geronimo)のちにフランシスコに改める」でした。

 

ですから、戦士・ジェロニモの場合も、本名とは別に白人側がそのように呼んだ

ということになりそうです。

そこで、ジョロニモの本名を探してみると、ありました。

~本名はゴヤスレイ(Goyathlay)~

 

さて本作は、そのジェロニモの護送を行なった若い白人騎兵隊将校の回想と

いう形でストーリーが展開していきます。

 

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「ジェロニモ」 1993年 監督:ウォルター・ヒル  

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 (ジェロニモ)ウェス・ステュディ/

 

出演は、チェロキー族の両親をもつ純血のチェロキー族として生まれ、

1992年『ラスト・オブ・モヒカン』(監督:マイケル・マン/)

など、ネイティブ・アメリカン役が多いウェス・ステュディ

 

2004年『アラモ』(監督:ジョン・リー・ハンコック/)

で、ジム・ボウイ役を演じたジェイソン・パトリック

1961年『ハスラー』(監督:ロバート・ロッセン/)

の「ミネソタ・ファッツ」役を演じたジャッキー・グリーソン/を祖父に、

1973年『エクソシスト』(監督:ウィリアム・フリードキン/)

で、「デミアン・カラス神父」役を演じたジェイソン・ミラー/を父に

持つ演劇血統の一族とのことです。

 

さらには、

1971年『フレンチ・コネクション』(監督:ウィリアム・フリードキン/)

1992年『許されざる者』(監督:クリントー・イーストウッド/)

前者で主演男優、後者で助演男優のそれぞれアカデミー演技賞を獲得した

名優ジーン・ハックマン

 

1992年『ゴッドファーザー』(監督:フランシス・フォード・コッポラ/)

でファミリーの顧問弁護士トム・ヘイゲン役を演じたロバート・デュヴァル

1983年『テンダー・マーシー』(監督:ブルース・ベレスフォード/)

では、アカデミー主演男優賞に輝きました。

 

その他にも、マット・デイモン/スコット・ウィルソン/など個性的な

俳優が出演しています。

 

監督は、

1982年『48時間』(出演:ニック・ノルティ/エディ・マーフィー/ほか)

ウォルター・ヒル/が担当しました。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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