本作の内容とは別に実在人物としてのオッペンハイマーは、このように
説明されています。
~ロバート・オッペンハイマー(1904-1967年)は
理論物理学の広範な領域にわたって大きな業績を上げた。
特に第二次世界大戦中のロスアラモス国立研究所の初代所長として
マンハッタン計画を主導し、卓抜なリーダーシップで原子爆弾開発の
指導者的役割を果たしたため、「原爆の父」として知られる~
では、その「ロスアラモス研究所」とは?
~第二次世界大戦中の1943年に、「マンハッタン計画」の一環として
原子爆弾の開発を目的としてニューメキシコ州ロスアラモスに
創設された国立研究機関~
平たく言えば、この「国立原爆開発機関」の初代初代トップを務めた
人物がこのオッペンハイマーということになります。
では、そこで行われていた「マンハッタン計画」とは?
~第二次世界大戦中、ナチス・ドイツなどの一部枢軸国の原子爆弾開発に
焦ったアメリカ、イギリス、カナダが原子爆弾開発・製造のために、
科学者、技術者を総動員した計画である。
計画は成功し、原子爆弾が製造され、1945年7月16日、世界で初めて
原爆実験を実施した~
そして、その世界初の実験成功から時を経ずして、交戦国・日本へ
投下しました。
~広島に同年8月6日、長崎に8月9日に投下、合計数十万人の犠牲者を
生んだ~
そして、その被害の凄まじさは、
~戦後の核兵器開発・核実験競争の冷戦構造を生み出すきっかけにもなった~
そればかりか、オッペンハイマー自身は、
~戦後はアメリカの水爆開発に反対したことなどから公職追放された~
さらにその後の1960年9月には初来日して東京都・大阪府を訪れています。
ただ、被爆地である広島・長崎を訪れることは無かったようです。
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「オッペンハイマー」 2023年 監督:クリストファー・ノーラン/
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オッペンハイマー役には、キリアン・マーフィー/。
本作でAW主演男優賞に輝きました。
その妻には、
2015年『ボーダーライン』(監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ/)
などのエミリー・ブラント/
「マンハッタン計画」の統括責任者グローヴス准将には、
2015年『オデッセイ』(監督:リドリー・スコット/)
などのマット・デイモン/
とある研究所の所長にオッペンハイマーを抜擢するなどしたが、
のちに水爆実験を巡ってアメリカ原子力委員会の委員長役には
本作でAW助演男優賞に輝いたロバート・ダウニー・Jr/。
ロスアラモス研究所の主要研究者の一人に、
2001年『ブラックホーク・ダウン』(監督:リドリー・スコット/)
などのジュシュ・ハートネット/
天才物理学者アインシュタインには、
1980年『戦場のメリークリスマス』(監督:大島渚/)
などのトム・コンティ/が扮しています。
「マンハッタン計画」を進言した科学研究開発局長には、
1987年『フルメタル・ジャケット』(監督:スタンリー・キューブリック/)
などのマシュー・モディーン/が。
ノーベル物理学賞を受賞し、またオッペンハーマの心の師でもあった
学者・ボーア役は、1989年『ヘンリー五世』で映画監督デビュー並びに
初主演を務め、29歳にしてアカデミー監督賞と主演男優賞に
ダブルノミネートされたケネス・ブラナー/が演じました。
なんでも、あの名優「ローレンス・オリヴィエ」の再来と目され、
さらにはそのように呼ばれているとのことです。
オッペンハイマーの留学時代の物理学教師役を、
2017年『ダンケルク』(監督:クリストファー・ノーラン/)
などのジェームズ・ダーシー/が、
また、アメリカ陸軍の情報将校で防諜部部長役を、
2016年『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(監督:ケネス・ロナーガン/)
でAW主演男優賞を獲得したケイシー・アフレック/が、それぞれ演じています。
アメリカ合衆国大統領トルーマン役には、
2018年『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
(監督:ジョー・ライト/)
で、AW主演男優賞に輝いたゲイリー・オールドマン/が扮しました。
監督は、
2012年『ダークナイト ライジング』(出演:クリスチャン・ベール/ほか)
2017年『ダンケルク』(出演:ケネス・ブラナー/マーク・ライランス/ほか)
などの、クリストファー・ノーラン/が務めました。
なお、本作で見事にAW監督賞を獲得しました。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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