第5期学習・発達支援員養成講座 中間レポート紹介 | 誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

誰もが違うということを前提とした教育にしていこう!

主に特別支援教育、インクルーシブ教育、ASD、ADHD、LD等について書いていましたが、社会全体が大きく変わってきており、特定した話だけでは答えのない答えを導き出せない時代がやってきたと感じています。そのため何でも思いつくままに書いています。

こんにちは。

広島で誰もが違うということを前提とした教育をすすめている

NPO法人日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子です。

 

先日、第5回学習・発達支援員養成講座4回目を終え

受講生に中間レポートを書いて頂きましたので、

許可をくださった方々のレポートのみご紹介します。

 

心温まる内容が多く読みごたえがあり、

私は子ども達のためにもっとがんばろう!と思いました。

レポートを書いてくださった方々に深く感謝いたします。

 

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私は,広島市の学校で特別支援アシスタントとして,子どもたちにかかわっています。
実際,現場では支援を必要とする子どもたちが多くいます。

日々の活動の中で,子どもたちとの信頼関係も出来,
この子のこういう時はこういう対応をしたらいいなと
実践の中で理解しながらやってきたつもりでいました。
もちろん,研修や講演でもたくさん学ばせていただきながらの活動です。

その中で,私の心に深く突き刺さったのが,
小学校で困り感を持ち支援をしてきた子どもが卒業して,
中学校になじめず,学校に行けなくなった現実でした。

私は何のための支援をしてきたのだろう。
理解してくれる環境の中で自然と周りもわかってくれて過ごしてきた子が,
「はじめまして」の中でどうやって人と関りを持っていけばいいのかわからないのは
当然のことでした。

人に助けてもらえる力,自分で困ったときにどうすればいいのかという自己理解の力を
つけてあげられなかったということに打ちのめされました。
もっともっと出来ることがあったのではないか,あったはずだという思いに駆られました。
目先ではなく子どもたちの未来を視野に入れた支援が必要だと強く感じ,講座を受講しています。

ここまで4回の講座を受講して,
特性というものの根底からの考え方,捉え方をきちんと整理でき,
支援のスキルも体験を交えながら身についてきたように感じます。

子どもたちと日々を過ごす中で,はっきりと自分の変化を感じています。
常に気持ち穏やかな状態で子どもたちに関わることができています。

中谷先生が言われた「支援員が幸せでなければ優しい支援はできない。」
という言葉がすべてだと感じています。

毎回の講座が楽しみで仕方ない自分に喜びを感じながら日々の支援にも楽しみを見出しています。
今後,もっと子どもたちに寄り添いながら,
さらには保護者のしんどさにも寄り添える支援員になりたいと思います。

さらなるスキルアップ,自分の人間力の向上を目指して
誠心誠意,取り組んでいこうと心に決めています。
【特別支援教育アシスタント】

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私が支援ついて学びたいと思ったのは、保育士時代に関わった子に対して満足な関わりが出来ず、
これではいけない、もっと発達障害について、
そして関わり方について学びたいと思ったことが始まりでした。

そして、星槎大学で支援教育専門士修得を目指して学び、LAS養成講座2期生として学び、
今学び直しで今回のLSA養成講座を受講させていただいています。
今までの学びを通して感じたことを思うままに書かせていただきたいと思います。

学び始めの頃は関わるこどものためにと思っての受講でした。
自分が「ふつう」「当たり前」といった自分基準、
そして「・・・するべき」の思いが強かったように思います。

しかし、学びを重ねていくうちに、「ふつう」「・・・するべき」「当たり前」と思う前に、
相手の考え方、どう感じているかなど相手の立場に立って考えるようになった気がします。

「どうしてそんなことをするのか」「どう感じているのか」
「どうすれば、自分の考えをうまく伝えられるのか」など思うようになりました。
自分の思い、考え方が全てではなく、いろんな考え方、感じ方があることを思って
人に接するように心にとめ、毎日過ごすようになってきました。

そして、自分は「こんなことが苦手」「こんな感じ方をしている」といったことにも
気づくことができるようになったように思います。
自己理解、他者理解の大切さを知りました。

世の中決して同じ人間はいないのですから、
お互いが認め合い、助け合って過ごしていきたいと思います。
 
今は学校での学習支援、保育士、学童指導員としてこども達に関わっています。
いろんなこどもがいて、いろんな考えがあって…
それぞれ受け止め方、感じ方はそれぞれです。

そんないろいろな子ども達にそれぞれのわかりやすい方法で関わっていけるように、
出来ないことの背景にはどんなことが考えられるのかを見つけられるようにこれからも学び、
「できた」「できる」の喜びをたくさん感じてもらえるように、
自分の中の引き出しを多く持ちたいと思います。
 
LSA養成講座を受講して、子どもへの関わり方もですが、
人としての多くの学びをさせていただいていると思っています。

まだまだ人に伝えるだけの力はありませんが、
学んだことを少しでも周りに還元できるようになりたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
【学習支援員・学童指導員・保育士】

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インクルーシブ教育のシステムは私にとってとても関心のあるテーマでしたが、
そもそも私には誤解と偏見がありました。

インクルーシブ教育と言えば発達障害をまず語るというところに
知的障害は蚊帳の外なのかという訝しさがあったのです。
それが私がインクルーシブ教育のことを『なんとなく知ってはいたけど遠ざけていた』理由です。

ではなぜ講座を受講することを決意したか。
3つの必然があります。
1つ目は私に知的障害の娘がいるということ、
2つ目は学校で不登校の子どもたちを支援しているということ
(不登校の生徒たちはなんらかの支援の必要な圧倒的なマイノリティです)
3つ目は保護者として特別支援学校も地域の通常学級も特別支援学級も
すべてを経験してきたということ。

娘を通して特別支援教育の在り方についてこれまでたくさん考えさせられました。
この視点からの私なりのインクルーシブ教育について書こうと思います。

小学校は全校生徒40名の小規模校で支援学級はなく娘はみんなと兄妹のように育っていました。
「一人ひとりが主人公」を掲げるその学校はあまり知られてはいませんが広島の公立の学校です。
娘を始め特別な支援を必要とする子供たちは他にもいました。

みんなで放課後に鬼ごっこをして遊んでいる時のことです。
車椅子を使用していた子が同級生にいました。
ある子が車椅子の子にタッチしました。車椅子の子は鬼になりました。
自力で動くことは困難な子です。みんなが散らばりました。
さてどうなるのだろうとひやひやする思いで見ていたら
「鬼ちょうだい」と鬼をもらいに行く子がいたのです。

その様子はあまりにもナチュラルで私は感動しました。
小さい頃から一緒にいるとこれは当たり前のことなのです。心が震えました。

中学、高校と成長するにつれて子供たちはどんどん分けられていきます。
その過程を娘と一緒に私も歩んできました。
私は特別支援学校を否定するものではありません。
でも、小学校で共に過ごした同級生との楽しい経験が
娘にとっての礎となっているのは確かなのです。

分けられて成長したあかつきにはまた仕事や社会で合流するでしょう。
もしかしたら自身の子どもが何らかの障害を得る可能性もあります。
その時にお互いに楽しい経験を積み上げていない人は
単純に障害者として区別し関わりを持てないのだろうと推測してしまいます。

我が子が障害を持った親はなぜ悲しむのか。
その果てがあの相模原のやまゆりの事件に繋がるのではないだろうかと思うのです。

障害をもっている人の自立を支援する仕事をしている友人が言っていました。
自身にも障害をもっている子どもがいます。
みんなでハンバーガーを食べに行く、お店の人に困惑される、何度も行く、慣れてくる、
そうやって自分の息子が将来大きくなった時に生きやすい社会を少しずつ作っているのだと。
目を開かれた思いでした。

先日の講義で、青山先生がみんなとイヤーマフを付けてでもカラオケに行きたいという
聴覚過敏のある人の例を出されました。
思わず娘と重なりました。私は娘にこのような人生を歩んで欲しいのです。

人が人の中で、かかわりあいながら、楽しく生きること。
それは何も障害の有無だけの話ではなく、支援などという難しい話でもありません。
それが当たり前にできる社会になるということです。
先を見なければいけません。
インクルーシブ教育に私が見出したものはそういった希望です。

娘は高等部から特別支援学校に入学しました。
専門性をうたって障害のラベリングをして分けていくこととインクルーシブな発想とは、
どこで折り合えるのかは私の中ではまだ結論が出ていません。

そこでは『肢体不自由部門』『知的障害部門』と普通に生徒や保護者を呼びました。
何度も学校側や教育委員会と話をしました。
3年近くかかって学校は柔軟に呼称を略化し
『知的障害』や『肢体不自由』を使うことなくても通じるように変わってきました。

青山先生は、インクルーシブ教育に必要なことは、
やさしいまなざしをもってすべての個に対して徹底的に関心を寄せることだと言われました。

関心を寄せるということは想像力をもって相手に思いをはせることです。
思いを伝えて、理解しあい、お互いが折り合いをつけて着地点を探すことだと私は思うのです。
究極の人権問題です。
そう気づいたときに私の中でインクルーシブ教育の考え方がすっと腑に落ちたのでした。

これがインクルーシブ教育のことを誤解していた私が今の時点でたどり着いた答えです。
さらにこれからより深く学んで、一層考えをまとめていきたいと楽しみに思っているところです。
【ふれあい推進員】

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もともと我娘の生きづらさに直面していたことから、
いろんな学びの場に行ったり取り組みをしておりました。
その中でこの講座の考え方にとても共感し講座を受けさせていただく事になりました。

ある程度、自分はインクルーシブな考え方ができているのかなと思っていましたが、
それぞれの講師の先生方のお話を聞いていくうちに、少しずつ考えが変わっていきました。

それは、理屈で分かっているつもりであって、現場で関わっている子ども達や、
娘の困り事をどうにか対処しようとノウハウを探って過ごしているだけで、
本当の意味でその子の気持ちに寄り添う、理解して関わることをベースにした考え方には
至っていませんでした。

自分の偏った感覚に気付かされ、今は人それぞれ、自分が自分であるように、
その人もその人でよいのだと感じるようになりました。

ひとつの講座が終わり、次の講座を受ける間の子ども達をみるまなざしが
だんだん変わってきました。
一緒に考えたり、何を思ってるかじっくり話したりと自分の関わりも深いものになってきました。
それは、子ども達や娘の行動の変化がみられることで感じられました。

自分のなりたい支援員の姿は、私が支援員です、という形ではなく、
あなた方から常に教えられている、気づかされているという自分を意識して、
ともによい形をみつけていくという姿です。

まだ学びは続きますが、その間にはまだまだ自分の足りないところに気づく場面も多くあると
思いますが、根っこの部分で互いに通じあえる関係を築いていきたいです。

人が生きていく上で最も大切なことは、あなたと共にあるという関係だと思っています。
ひとつにはしぼれませんが、32歳になった娘に、
常に理解しようとしてくれて自分を認めてくれる親に感謝すると言われました。

日々多くの刺激などからくる生きづらさを100%解消することはできませんが、
できる事を見つけること、困ってることや助けが欲しいことを伝えられることなど、
ひとつずつ進んでいることを感じながら生きていって欲しいと願います。

自分もひとりの完成されてない人間。
まだまだ成長の過程だと感じます。
そういう意味でも支援員となってもひとりの人間として、共に成長していける、
他から学ぼうとできる人間でありたいと思います。
【書道教室主宰】

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中谷先生の講義で教えていただいた「肯定的な表現で!」指示を出すように心がけています。
しかし、感情的になると、ついつい禁止や否定的な言い方で指示を出してしまいます。

そこで、「肯定的な表現の言い回し」を赤字で紙に書いて、
毎日目に付く冷蔵庫の扉に張り付けてみました。
そうすることで、朝一番、息子を褒めることができるようになりました。

以前は、「何回いえばわかるの。朝ごはん食べた後は、
食器をそのままにしないんよ!!」と注意していました。
それを、「朝ごはん食べた後は、食器を流しに運ぶんだったよね!」
と言い方を変えてみました。

すると息子が素直に食器を運んできたので、「運べてえらいね。」と褒めてみました。
驚くことに次の日から何も言わなくても、ご飯を食べた後に、
食器を流しに運んでくるようになりました。

毎朝、「食器を運んで、えらい」と褒めています。
息子も私も朝から気分が良いです。

講座受講後も、肯定的な表現の言い回しのメモ書きを見ないで褒めれるよう、
私自身の中で定着化させたいです。
【保護者】

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毎回、養成講座を受けるたびに、衝撃と発見と納得の連続です。
各々の講師の先生方が自らの体験を赤裸々に語りながら、
その特性をどの様に活かしたら、前向きに暮らしていけるのかを伝えて下さり、
目から鱗・・・を何度も経験しました。

その中で、私自身、ADHDの傾向が強いことに気付きました。
正直に言えば、気づきはもっと早くあったと思いますが、
そこまでは・・・と、認めたくなかったのかもしれません。
参考文献の中で、ADHD故に生活に支障をきたしている
具体的な内容を見て初めて、客観的に自分の状況を判断できたのだと思います。

ストンと胸に落ちた感じがしました。
夫に話すと「だから前から言ってたじゃん」と言われました。

それから冷静に、今までの事を思い返してみると、
私は人間関係や職場環境に随分と守られてきたのだという事に気付きました。

若い頃から、思い立ったら・・・と自分の発想を信じて即行動し、
ちょっと強引なリーダーシップで色々な事を推し進めて来たように思います。
「また台風が来た!」と言いながら、私の特性を理解し、カバーし、支えてきてくれた
優しい家族と仲間たちに、感謝の気持ちが湧いてきました。

逆に、他人に迷惑をかけてきた事も思い出されて、ショックな気持ちにもなりました。
が、今後、どの様にしてトラブルを避け、スムーズに生活していくか、
自分の特性を自覚しながら行動することの大切さを痛感しています。

これからの講座も、一つ一つ丁寧に受け止めながら、
自他共に理解を深める努力を続けていく決意です。
【市議会議員】

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今までの講座の内容を踏まえ、現在年長の長男の生活環境について考えてみたいと思います。
あらためて見てみると、これら(保育園(学校)、(学童)、習い事、療育センター、家庭)
の何一つ、誰一人抜けても長男の生活は成り立たないことを感じます。

また、親だけでこれらすべてを担うのはとても無理です。
関わってくださっているすべての方々に感謝です。

それぞれの場でそれぞれの先生たちならではのアプローチをしていただきつつも、
情報共有しながら連携し、同じ方向に向かって進まなければいけない部分もあります。
そういった連絡調整役はやはり保護者が中心になって担うことになろうと思います。
関係各所と、具体的に、肯定的に、アサーティブなコミュニケーションを
心がけていきたいと思います。

また、母の学びも間接的に息子に影響しておりますので、
こちらの研修での学習も欠かせないものとなっています。
お礼申し上げるとともに、今後ともよろしくお願いしたします。

人が生きていく上で最も大切なことは、
挫折しないことではなく、挫折しても立ち直れる強さ。
折れない心ではなく、心が折れても修復できるしなやかさ。
完璧な自分ではなく、出来ない自分を受容できる度量、そして人を頼れる力。
こういったことだと感じました。

なぜなら、挫折やつまずきのない人生はありえないから、完璧な人は存在しないからです。
どんなに一見優秀で華々しく見える人でも、
これらがあまりにも育っていなければ結局どこかで行き詰まるように思います。

これらが育つために共通して必要なものは、「自己肯定感」だと感じました。
つまり、人が生きていくために最も大切なことの一つは、
「自分は自分でいいんだ」「大丈夫」と思える自己肯定感だと思います。

そして、確かな自己肯定感が育つためには、
うまく出来ている時に褒められた・肯定された経験はもちろんですが、
それ以上と言っていいくらい、
うまくいってない時にも許された・受け入れてもらえた・味方になってもらえた経験が
重要なのではないかという気がしました。

そのような関係が結べる人と出会えたことにあらためて感謝するとともに、
自分の子ども、これから出会う子ども、おこがましいかもしれませんが、
大人も含め関わる人たちに対して、そのような眼差しを心の中に持っておきたいと、
心新たにしています。
【行政事務・保護者】

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私は、障害者への訪問介護の仕事をしています。
関わる人の障害は、身体障害・精神障害、発達障害、
複数の障害を合わせ持つ人もいれば、年齢もさまざまです。

そんな中で、発達障害を持つ人への関わり方について、
これで良かったのか、あの時こうした方が良かったのか、
お母さんはこう言われるが本当にそうなのかなど、悩む事が多くありました。

そんな時、この学習・発達支援員養成講座がある事を知り、
立場は少し違うが、勉強させていただきたいと思い受講させてもらう事にしました。

第1回の講座では、インクルーシブ教育について、同じ場で共に学ぶことだけではなく、
一人ひとりに対して、自立と社会参加を見据えた教育である事、
またそのためには、個々のニーズに合わせた教育・支援制度が必要な事がわかりました。

そして何より、書いたり読んだりの疑似体験・説明を受けた事により、
支援する人がそれぞれどんなに思っているのか・どんなに感じているのか、
もっとわかりやすく伝える方法はないかなどより具体的に考えるようになりました。

第2回の講座では、具体的な子どもへの見方や対応方法を習いました。
私達大人・支援者の対応により、子どもに問題行動を起こさせている事、
同じ事を伝えるのにも肯定的・具体的に伝える事が大切な事などわかりました。

そしてリフレーミングについて学習・体験させてもらった事により、
ふと声を掛ける時にわかりやすく・肯定的にするにはと考えるようになりました。
まだまだ先に言葉が出てしまい後悔する事も多々ありますが。

第3回の講座では、幼児期・学童期・思春期・成人期それぞれの時期での課題・対応の仕方など
わかりました。さまざまな年齢の人の支援をしていく上で、とても参考になりました。

第4回の講座では、インクルーシブな発想での教育、子どもとの関係づくりの方法、
又その一助となるICTの活用の重要性、自己肯定感を高める事の大切さなどわかりました。

4回の講座を通して、多くの事を学ばせていただきました。
最初に、「発達障害の特性は誰でも持っている。」と言われた事がどういう事なのか
わかりませんでしたが、それぞれの人の言葉・様子をより深く見るようになり、
自分の事はもちろん、関わる人の特性が少しずつ見えてくるようになりました。

この事により、少しずつですが、人の事を肯定的にとらえる事が増え、
仕事で関わる人だけではなく家族との関係においても、
より良い関係が持てるようになったと感じています。

引き続き勉強させていただき、
自然にインクルーシブな発想・行動ができるようになりたいと思います。
【訪問介護士】

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私が本講座を受講することを決めたのは,
一人の女の子とそのお母さんとの出会いがあったからです。
一昨年の9月にAちゃんに出会いました。
ショットカットの似合う大変活発な女の子のようでした。

前担任といろいろと衝突もあったようでした。(本人とお母さんと)
この子に対応するまわりの人たちは,
「はれものにさわるような対応」「見てみぬふり」「がまんする」などの対応でした。

確かに傍若無人に,人のものでも自分が欲しかったら使う,持っていく。
欲しくないものは食べないが,
自分の欲しい給食のおかずは「私のが,少ない,だれが入れた。」と怒鳴るなどの行動でした。

就任して数日,友達の教科書に自分の名前を書き自分のものとしていたことが,
教科書の自分の名前を消され名前を書き換えられた子のお母さんから伝えられました。
子どもに被害が及ばぬように,教科書を返してもらってくれないかとの依頼でした。

何かのスイッチが入ると,暴言が飛び出す,時には殴る,蹴るなどの行為がかなり前からあり,
心配だったのでしょう。(この時は,小学2年生)

Aちゃんが抱えているしんどさをなんとかできないものだろうかと,思いました。
お母さんにも連絡をしました。「Aちゃんを楽にしてあげませんか。」
お母さんもが分かってはいたのですが,
担任して何日も経ってない私からの呼びかけは,なかなか分かってはもらえませんでした。

しかし,暴力や暴言などの行為がひどくなり,
本当は大好きな友達のこころを傷つけるような事件が起きました。
何もしていない大好きな友達に,「土下座してあやまれ!」という行為をしてしまったのです。
Aさんの発達診断をしなければ,Aさんを守れない状況になりました。

急ぎ発達診断を受け療育と薬の服用がはじまりました。
(このころは,お母さんも私を受け入れてもらえました。)
また,Aさんの学校における生活プログラムをつくることができました。

Aさんの障害が,重なっているために大変ではありますが,
お母さんとともに前に向かっています。

今年の新年には「魔女先生の弟子だから,困っている人を助ける学校の先生になります。」と,
うれしいメッセ-ジが届きました。

もっと早い時期から適切な支援がなされていたら,発達障害に対する理解や知識があれば,
Aさんも周りの子供たちも辛い思いをしなくてすんだのではなかったかと思いました。

発達障害の子供たちは,数字的に増えています。
今までの教育のシステムの中では,「出来ない子」とされた子が,
何か他の手立てで楽になったのではと,教職にひと区切りをつけ,
再度子供の教育に関わっているものとして思いました。

自分の子供に関わる姿勢や支援のあり方を履修し,
いろいろな課題を持っている子やおかあさんの手助けが,正しい方向で行えればと言う
自分の目標をもち講習会に参加しています。
【小学校教員】
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今回養成講座を受けさせて頂き仕事(教育支援)をしていく上でも

生活の中でも,幸せに繋がる変化があった。


少しずつではあるが、自分自身や家族、生徒に対してありのままを受け入れ,

落ち着いて相手のことを理解し向き合っていくことができるようになってきた。

 

今まで良くないところに意識が向いてしまうことがあり、

不安になってしまったり、また不安のために相手を注意してきたところがあり、

そうすることでかえって相手の良くない行動を強化してしまい、

相手を不安にさせてしまっていたということもわかった。
 

また、この講座を受け、相手の良いところを

具体的に誉めていくということが増えてきた。

 

そのことによりその場が肯定的な雰囲気になり、

生徒も幸せになり、落ち着いてきている経験をさせてもらっている。
 

この講座の初日に、「自己紹介で紹介した自分の短所を

長所に変えてもらう」という体験をしたが、

その時の気づきが今も大きく心に残っている。

 

そういう意識や生徒を理解していくことに繋がる

基礎知識を教えて頂きかまえてしまっていた心から

ふんわりとした自然な心持ちで生徒と向き合えることが

少しずつできるようになってきた。
 

今回のこの講座で学ばせてもらった大きなことは、

生徒の行動を理解するための基礎知識を学ばせてもらっていることで、

今まではとかく「~だから良くない。と思ったり

すべてを受け入れて生徒を大切にしよう。」と言うことで精いっぱいだった。

 

一人一人の生徒の抱えている課題や困難さを理解することが大切であり、

どのように考えて相手を理解し、

支援者としてはどうすれば良いかということが、

少しずつではあるが理解できてきているように思う。

 

このことは、毎回の講義にワクワクした気持ちで

参加させていただけるこの講座のお陰だと思う。

 

生徒と向き合うときに支援員という立場よりもまず、

一人の人としての愛のあるつきあいを大切にしていきたいともあらためて思った。

 

そのためにも今学んでいる基礎知識をしっかり学び,

相手を正しく理解することが大切だと感じている。

 

そして知識を深めていくことにより、

少しずつでもよりよい支援員へ近づけるように感じている。


これからもこの講座で学習させていただきたい。

この養成講座を受けさせて頂いたことにとても感謝している。
 

生徒のよりよい成長と幸せのために

自分自身のことを知り幸せであることが大切なこともわかった。

 

生徒が自分らしく幸せに健やかに成長していけるように

これからも学ばせて頂き幸せな支援員の仕事を優しく頑張っていきたい。

【教育支援員】

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3月15日(日)に公開講座があります。

講師に精神科・児童精神科医の松田文雄先生、

広島大学大学院医系科学研究科講師の石附智奈美先生、

同じく広島大学大学院教育学研究科教授の湯澤正通先生をお招きしています。

子どもを二次障害にしないための関わり方や

教室で活用できる感覚統合的視点、

ワーキングメモリと学習支援について学びたい方はぜひお越しください↓

NPO法人日本インクルーシブ教育研究所


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何の意味もないけれど…この写真はバンクーバーにあるスタンレーパーク。

去年の今頃、取材へ行った時に撮ったもの。

ここに何でもいいので写真を入れておかないとFBでこのブログを紹介すると

私のドアップの顔が出てきて恐いのです(大汗)

本当に恐いのです!

それで、何でもいいから写真をいれたというわけです。