新宿 寿司居酒屋 のだぴん ~魚と心の居酒屋さん~ -592ページ目

新宿の飲食店への影響

開店の準備のため毎日新宿に出ています。

しかしそこにはいつもの新宿の顔はありません。

ネオンで輝いていつでも明るい街が暗いです。

節電のため必要のない電気を落としているからです。

落としていない看板は異常に目立っていますけど

今の状況だったらマイナス看板になってしまうかもしれませんね。


新宿にもう30年以上住んでいますが

これだけ静かで暗い新宿は初めてです。

デパートや飲食店なども早く閉めるところが多く

人通りもさっぱりです。

現在営業をしている方たちは大変でしょう。

とくに個人店はギリギリでやられているところも多いでしょうから余計ですね。

知り合いのお店も売り上げがいつもの3分の1になっているそうです。

被災された地域の方たちはもちろん大変苦しい思いをされているでしょうが

新宿で小さい飲食店を経営されている方にとっても死活問題です。

負の連鎖が続かないことを祈ります。


こういう状況の中

店をオープンさせることに対して

ちょっと気持ちも重くなっていますが

引き戻すことはできないので

ただひたすら前に進むだけです。

キーワード?

ミクシイやアメブロなど見ていて
よく目にする単語がありました。

偽善者、善、エゴ、自己満足、自問自答・・・

今回の地震で何かできることをした人も
何かしようと呼びかようとしている人も

いざ日記やブログにアップすると
頭に偽善とか自己満足とか浮かんで、書いてて
悩んじゃうのかもしれません。

ですが誰の迷惑にもならないなら
いいんじゃないでしょうか。

阪神大震災の時も
こういう話題があったような気がします。
ただその時に思ったことを
忘れてしまっているだけで。

日本人は飽きっぽい性格だとよく言われています。
今回のことも時間がたてば忘れてしまうのかもしれません。

かくいう私だって時間がたてば
どう思っているのかはわかりません。

でも日本や世界で悲惨な事件や事故、災害、戦争など
目の当たりにしてきて
年齢を重ねるうちにちょっとずつ蓄積されて
以前よりは心に残るようになりました。

まあ心に残っているというより
そういうモードになる時間が多くなった感じ?
・・・自分でもよくわかりませんが
とにかく考える時間が若いころより増えたということです。

たくさんの方の日記を見て
いろいろと考えさせられる毎日です。

地震の日 考える日

地震があったとき私はテンポスというお店で
厨房用品やお皿などの什器を見ていました。

人間って不思議なもので
あっ地震だって思って
ある程度揺れていても全然平気だったんですが
大きな揺れに入った瞬間、一気に恐怖心が込みあがりました。

あわてて外に出てみると
大きなビルがゆらゆらしていて
本当にあんなに揺れるもんなのかと
目を疑いました。

揺れがおさまって
店内に戻ると
お皿やグラスが落ちて
床中に破片が散らばっていました。
いたたまれないなあ。

家に戻り
姪っ子を小学校まで迎えに行ったり
部屋の片づけをしたりしました。
母の部屋のテレビが落ちたのが一番の被害。
それくらいで済んでよかったです。
分かっている親戚や知り合いは全員無事でした。
それだけがなによりです。

テレビで
走っている車が津波にのみこまれる瞬間を見ました。
運転している人にとってはまさに地獄。
見ているのがつらくなって悲しくなります。
と同時に高みの見物をしているみたいで
なんだかいやな気分にもなりました。

どうにもできないあがらえないこと
が突然襲ってくるってつらいでしょう。
この先、復興するまでには時間が相当かかります。
助け合いの精神が必要です。
何かできることをしよう。