宿直仮眠中の賃金未払い1.5億円 大阪市が支払いへ | 会社が変われば社員も変わる!

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大阪市が非常勤の宿直職員の仮眠時間を労働時間に算入していなかったとして、過去2年間分の賃金約1億5千万円を市内24区役所の担当職員に支払うと発表しましたビックリマーク



今回、労働基準監督署の是正勧告の対象になったのは、夜間と休日に区役所の建物をパトロールし、戸籍の届け出などを受ける非常勤の「宿日直(しゅくにっちょく)専門員」で、2人一組の勤務で午前0時~6時の間に約3時間ずつ仮眠をとるが、電話や来庁者に対応していたそうです汗




「宿日直勤務」については、所轄労働基準監督署長の「許可」を得た場合には、労働基準法上の労働
時間、休憩、休日に関する規定の適用が除外され、労働時間のカウントとしては「別枠」となります目


ただしビックリマークビックリマーク


勤務態様については、

① 常態として、ほとんど労働をする必要のない勤務のみを認めるものであり、定時的巡視、緊急の文書又は電話の収受、非常事態に備えての待機等を目的とするものに限って許可するものであること。

② 原則として、通常の労働の継続は許可しないこと。したがって始業又は終業時刻に密着した時間帯に、顧客からの電話の収受又は盗難・火災防止を行うものについては、許可しないものであること。

のような基準があります。

勤務形態のほかにも、手当や回数についても基準がありますメモ

宿日直のある会社は、このあたり、ご注意くださいね注意